【健康寿命】「休む勇気」がある人ほど元気で長生きする

こんにちは。サイト運営者の和久井朗です。
日本では「休む=サボり」のように感じてしまう空気が、まだまだ残っているように思います。
私自身も、53歳でライザップに通い始めるまでは「頑張ること」「根性を出すこと」が正義だと思っていて、体の声を置き去りにして突っ走っていた時期がありました。
ところが、トレーニングや食事管理を続けるうちに、「休む勇気」を持てる人のほうが、むしろ長く元気でいられるという実感が強くなっていきました。
無理を押し通してしまうと、ケガや体調不良で長く休まざるをえなくなることもありますが、早めにひと息つける人は、大きく崩れる前に軌道修正しやすいからです。
この記事では、「寿命を伸ばす」話ではなく、元気に動ける時間=健康寿命を伸ばすための「休む勇気」について、私なりの体験や、公的な情報もまじえながらお話ししていきます。
専門的な内容については、厚生労働省や自治体などの情報も参考にしながら、「〜と考えられています」「〜も参考になりそうです」といった形でご紹介します。
医療行為や治療の話ではなく、あくまで日々のセルフケアのヒントとして読んでいただけたらうれしいです。
目次(表示させると見出しが見られますよ!)
「休む勇気」が健康寿命とつながっている理由
● 健康寿命は「どれだけ長く動けるか」の指標
ニュースなどでも「平均寿命」だけでなく「健康寿命」という言葉を耳にするようになりました。
健康寿命は、ざっくり言うと「人の手を借りずに、自分のことを自分でできる期間」を指すと言われています。
同じ80歳でも、自分の足で買い物に行ける人と、ほとんどベッドで過ごしている人では、日々の自由度がまったく違いますよね。
だからこそ「どれだけ長く生きるか」より、「どれだけ長く元気に動けるか」を意識する人が増えてきました。
● 休養は「栄養・運動」と並ぶ健康の土台
厚生労働省は、栄養や運動と並んで、休養(休むこと・英気を養うこと)を健康づくりの大事な柱のひとつとして位置づけています。
例えば、厚生労働省の睡眠関連のページでは、「健康づくりのための睡眠指針」や「健康づくりのための睡眠ガイド2023」などが紹介されています(詳しくは
厚生労働省の睡眠対策ページ
も参考になります)。
また、東京都福祉保健局の「休養」に関するページでは、
「休むこと」と「養うこと」の両方をバランスよく取り入れることが、生活の質を高めるうえで大切とされています(
東京都福祉保健局『休養』
も参考になりそうです)。
こうした公的な情報を見ていると、
「よく食べる」「よく動く」だけでなく、「よく休む」ことも、健康寿命の土台になっていることが分かります。
● 疲れをため込むと、動ける時間が目減りしていく
疲れは、放っておくと少しずつ積もっていきます。
「今日はちょっとだるいけど、まあ大丈夫だろう」とムリを重ねているうちに、ある日ドンと大きな不調になって現れることもあります。
たとえば、
- 軽い腰の違和感を我慢しながら仕事を続けたら、ぎっくり腰になってしばらく動けなくなった
- 寝不足のまま運転や作業をして、ヒヤッとする場面が増えた
- 疲れが抜けず、好きな趣味を楽しむ気力までなくなってしまった
こうした状況が続くと、「元気に動ける時間」が少しずつ削られてしまいます。
だからこそ、疲れを感じたときに早めにブレーキをかけられる人ほど、結果的に健康寿命を守りやすいのではないかと感じています。
「休めない人」が陥りやすいパターン
頭では「休んだほうがいい」と分かっていても、実際に休むのはなかなか難しいものです。
ここでは、私自身や周囲の人を見ていて感じる「休めないパターン」を、いくつか挙げてみます。
● パターン1:予定を“ギチギチ”に詰め込んでしまう
真面目で責任感の強い人ほど、
- 仕事の予定
- 家族の用事
- 趣味やサークル活動
- 健康のための運動
などを、手帳いっぱいに詰め込みがちです。
一見すると充実しているようですが、「何かトラブルが起きたときの余白」がないため、体調を崩したときに一気に崩れやすくなります。
電車のダイヤと同じで、余裕がないスケジュールほど、ちょっとした遅れが大きな乱れにつながってしまうイメージですね。
● パターン2:「休む=サボり」と感じてしまう
「休んだら迷惑をかけてしまう」「頑張っていないと思われるのがイヤ」
そんな気持ちから、体が悲鳴を上げていても休めない…という話もよく聞きます。
特に、40〜70代の方は、若い頃から「仕事は多少無理をするもの」という価値観のなかで生きてこられた方も多いと思います。
その分、「休むことに慣れていない世代」とも言えるかもしれません。
● パターン3:休日にドッと寝込んでしまう
平日はフルパワーで働き、休日は一日中ぐったりして過ごしてしまうパターンです。
ときどきなら問題ないかもしれませんが、毎週のようにそうなっていると、
- 生活リズムが乱れて、かえって疲れが抜けにくい
- 「せっかくの休日なのに何もできなかった」という自己嫌悪
- 趣味や人付き合いの時間が減って、気分転換がしにくくなる
といった悪循環にもつながりやすくなります。
私自身も、ライザップに通う前は「休日は昼過ぎまで寝て、起きたらダラダラ食べて一日が終わる」という日が多く、
心も体もリフレッシュしているとは言いがたい過ごし方をしていました。
「休む勇気」を育てる3つの考え方
ここからは、「休む勇気」を少しずつ育てるための考え方を、3つの視点で整理してみます。
1. 休むことを「投資」ととらえる
まずおすすめしたいのが、「休む=損」ではなく「休む=投資」という考え方です。
スポーツ選手は、練習と同じくらい「休養」を大切にしています。
筋肉はトレーニング中ではなく、「休んでいるあいだ」に回復し、少しずつ強くなっていくと考えられているからです。
私たち一般人の体も、基本的なしくみは同じです。
仕事や家事、運動で使ったエネルギーを回復させる時間を確保してあげることで、次の日も元気に動きやすくなります。
「今日1日を頑張りきるため」ではなく、
「1週間・1か月・1年を通して、元気でいられるように休む」と考えると、少し休みやすくなるかもしれません。
2. 体のサインを「味方のアラーム」と見る
年齢を重ねると、若い頃と比べて回復に時間がかかるな…と感じる場面も増えてくるかもしれません。
それは「もうダメ」という意味ではなく、「ペースを少し変えてほしい」という体からのメッセージだと考えてみるのも一つの方法です。
たとえば、こんなサインはありませんか?
- 以前より肩こりや腰の重さが取れにくくなった
- ちょっとしたことでイライラしやすくなった
- 眠っても疲れが抜けきらない感じが続いている
- 好きなことなのに、なぜか「やる気」が起きない
こうした変化は、体や心が「そろそろ休憩してください」と教えてくれている合図かもしれません。
サインに気づいた時点でペースを落としてあげることで、大きな不調を防ぎやすくなる可能性があります。
3. 他人のペースではなく「自分のリズム」を大事にする
周りの人の働き方や運動量と、自分を比べてしまうこともあると思います。
しかし、体力や生活リズムは人それぞれ。
同じ年齢・同じ体重でも、「ちょうどいいペース」は違っていて当然です。
大切なのは、「昨日の自分」と比べてどうかという視点です。
- 先月より、少し早く寝られる日が増えた
- エスカレーターではなく階段を使う回数が増えた
- 休むタイミングを前より意識できるようになった
こうした小さな変化を積み重ねていくことで、無理のないペースが自然と見えてきます。
今日からできる「休む勇気」の実践アイデア
ここからは、日常生活の中で試しやすい「休む勇気」の具体的なアイデアをいくつか紹介します。
すべてをやる必要はなく、「これならできそう」と思うものから、ゆるく取り入れてみてください。
● 日常の“こまめ休憩”をクセにする
長時間同じ姿勢でいると、筋肉も関節も固まりやすくなります。
そこで、
- 1時間に1回だけ立ち上がって、背伸びをする
- トイレに行ったついでに、肩を軽く回してみる
- 深呼吸を3回して、目を閉じて数十秒だけ「何もしない時間」を作る
といった「こまめな休憩」を入れてみるのもおすすめです。
東京都福祉保健局のページでも、心身の疲労をためないために、適度な休憩や睡眠の工夫が大切とされています(
心身の疲労を解消しましょう|とうきょう健康ステーション
も参考になります)。
● 仕事の日こそ「ミニ休息ポイント」を決めておく
忙しい日ほど、あらかじめ「休むタイミング」を決めておくと実行しやすくなります。
- 午前と午後に1回ずつ、5分は席を離れて歩く
- 昼休みの最初の5分はスマホを見ずに、ゆっくりお茶を飲む
- 帰宅後すぐに家事を始める前に、5分だけソファで目を閉じる
どれも小さなことですが、「休むことを予定に入れておく」ことで、心のハードルがグッと下がります。
● 休日は「何もしない時間」を最初から確保する
休日に予定を詰め込みすぎると、平日の疲れが抜けないまま新しい週を迎えることになりかねません。
そこで、
- 午前中はあえて予定を入れず、体調に合わせて動く
- 午後のどこか1〜2時間は「好きなことだけする時間」にする
- 家事も100点ではなく「今日は70点でよし」と決める
といったように、「何もしない」「ゆっくりする」時間をあらかじめ予定に組み込んでおくのも、立派な休み方のひとつです。
● デジタルデトックスで頭を休ませる
スマホやパソコンは便利ですが、情報が多すぎて頭が休まりにくい面もあります。
たとえば、
- 寝る前30分はスマホを触らない
- 休日の午前中はニュースアプリを開かない
- 食事中はテレビを消して、味わうことに集中してみる
こんな小さな「デジタルデトックス」でも、意外と頭がスッキリする感覚が得られるかもしれません。
「動く日」と「休む日」をセットで考えるボディメイク
● トレーニングも「休み」とワンセット
ボディメイクというと、「どれだけハードにトレーニングするか」が注目されやすいですが、
実際には、「どれだけ上手に休むか」も同じくらい大事だと感じています。
私がライザップに通い始めた頃も、「動く日」と「休む日」のバランスをトレーナーと一緒に考えながら、スケジュールを組んでいました。
仕事の忙しさや、睡眠時間の長さによって、トレーニング内容を少し軽めにしたり、思い切って休みにしたり。
そうやって調整しながら続けたことで、結果的に大きなケガなく、長期的な体づくりにつながったと感じています。
仕事とトレーニングの両立については、
仕事が忙しい人のライザップの通い方・スケジュール術
でも、私の経験を含めて詳しく書いています。
「忙しくてなかなか休みが取れない」という方は、こちらも参考になるかもしれません。
● 「今日はあえて休む」判断も、立派な前進
体づくりを頑張っていると、つい「今日は疲れているけど、せっかくだからジムに行こう」と無理をしてしまいがちです。
もちろん、「行ってみたら意外と動けた」という日もありますが、
明らかに体調が悪い日に、意地で頑張り続けるのは、むしろ後退につながる可能性もあります。
「今日は睡眠時間がすごく短かったから、ストレッチだけにして早めに寝る」
「仕事でクタクタだから、ウォーキングは明日に回して、今日は湯船にゆっくり浸かる」
こうした選択も、長い目で見れば立派な前進です。
“やらなかった日”ではなく、“回復に充てた日”と考えてみると、気持ちが少しラクになるかもしれません。
年齢を重ねたからこそ大事にしたい「メンタルの休息」
● 心の疲れは、体の疲れとリンクしている
厚生労働省のe-ヘルスネットなどでも、十分な睡眠や休養が、こころの健康にも関わっていると紹介されています(
休養・こころの健康
も参考になりそうです)。
イライラや不安、落ち込みが続いているときは、体の疲れがたまっているサインであることも多いようです。
逆に、体を休めることで、心のモヤモヤが少し軽くなることもあります。
● 「一人で頑張りすぎない」ための工夫
メンタルの休息というと、大げさに聞こえるかもしれませんが、できることは意外と身近です。
- 家族や友人に、素直に「ちょっと疲れていて…」と打ち明けてみる
- 何でも自分で抱え込まず、「頼めることは頼む」練習をしてみる
- 趣味の時間を「自分の心の栄養補給」と位置づける
特に真面目な人ほど、「人に頼ること」に抵抗を感じるかもしれません。
でも、長く元気でいるためには、上手に頼ったり、甘えたりするスキルも大事な力だと感じています。
● 「何もしない時間」を罪悪感なしで楽しむ
ときには、ぼーっと空を眺めたり、音楽を聴きながら何も考えない時間を持つのもおすすめです。
「何かしていないと落ち着かない」という気持ちの裏側には、
「立ち止まるのがこわい」という不安が隠れていることもあります。
しかし、車だってガソリンを入れるために一度止まりますよね。
人間も同じで、立ち止まる時間を持つことで、また次に進むエネルギーがたまっていくのだと思います。
うまく休めたかを振り返る、シンプルなチェックリスト
最後に、「ちゃんと休めているかどうか」をゆるく振り返るためのチェックポイントを用意してみました。
完璧に当てはまる必要はありません。
「前より少し○が増えたかな?」くらいの気持ちで見ていただけたらと思います。
● 休み方チェックリスト
- 朝起きたとき、「少しはスッキリした」と感じる日が多い
- 1日の中で、意識して深呼吸するタイミングを作れている
- 週に1日は、予定を詰め込みすぎない「ゆとりデー」がある
- 疲れを感じたとき、「今日は軽めにしよう」とペースを調整できる
- スマホやテレビを見ない時間が、少しずつ増えてきた
- 趣味や好きなことに使える時間が、少しでも確保できている
- 「休んだ自分」を、前ほど責めなくなってきた
いくつか当てはまるものがあれば、すでに「休む勇気」を育てている途中かもしれません。
できていない項目があっても、気づけたこと自体が大きな一歩です。
まとめ:「休む勇気」は、人生を長く楽しむための技術
ここまで、「休む勇気」が健康寿命とどう関わっているか、そして日常での実践方法についてお話ししてきました。
ポイントを振り返ると、
- 健康寿命は「どれだけ長く元気に動けるか」の指標
- 栄養・運動と同じくらい、「休養」も健康の土台になっている
- 疲れをため込まず、早めにブレーキをかけることが、結果的に長く動ける体につながる
- 「休む=損」ではなく、「未来の自分への投資」と考えてみる
- 他人のペースではなく、「昨日の自分」と比べて少しずつ変えていく
- 動く日と休む日をセットで考えることで、ボディメイクも続けやすくなる
- 心の休息や、人に頼ることも、元気に生きるための大事なスキル
私自身、ライザップで体づくりを続けてきた中で、「頑張る日」と「ゆるめる日」のバランスが整ってきてからのほうが、結果も気持ちも安定してきたと感じています。
「完璧にやる」より、「ゆるく長く続ける」ほうが、健康寿命というゴールには近づきやすいのかもしれません。
年齢を重ねるほど、「休む勇気」はとても大切な力になっていきます。
今日の自分にできる小さな「ひと休み」から、少しずつ試してみてください。
それが、数年後・数十年後のあなたの「元気に動ける時間」を支える土台になっていくはずです。
この記事が、「休んでもいいんだな」と、自分にやさしく声をかけてあげるきっかけになればうれしいです。
※本記事は、健康づくりの考え方や公的機関の情報を参考に、サイト運営者・和久井朗の経験を交えてまとめたものです。
具体的な症状や持病がある場合は、自己判断を避け、かかりつけの医師や専門機関に相談するようにしてください。

