【健康寿命】子どもに見せたい“元気な大人”の背中とは

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子どもは「言葉」よりも、大人の背中をよく見ている
「子どもは親の言うことは聞かないけれど、することは真似する」とよく言われます。
健康習慣やものの考え方も同じで、どんなに「早く寝なさい」「野菜を食べなさい」と口で伝えても、大人自身が夜更かし続きだったり、食事を適当に済ませていると、子どもはそちらをしっかり見ています。
このサイトでは「健康寿命=元気に動ける時間」をどう伸ばすかをテーマにしていますが、家族がいる世代にとっては、自分の健康だけでなく「子どもの未来の健康」も大きなテーマになると思います。
子どもに長生きしてほしいと願うなら、まずは目の前で過ごしている自分自身が「元気に生きる大人のモデル」になれると、お互いの健康寿命を一緒に育てていけるように感じています。
この記事では、「完璧な親」ではなく、「楽しみながら体を大切にしている、ちょっと不器用だけど前向きな大人」の背中をどう見せていくかを、40〜70代の目線から一緒に整理していきます。
「元気な大人の背中」って、どんな姿だろう?
最初に、「子どもに見せたい元気な大人の背中」を、少し言葉にしてみます。ここでいう「元気」とは、アスリートのようなスーパーマンではなく、日常をそれなりに楽しんで暮らしている普通の大人のイメージです。
1. 自分の体を「雑に扱わない」大人
健康寿命というと、つい「運動」「食事」といったキーワードを思い浮かべがちですが、その前にあるのは「自分の体を雑に扱わない」という姿勢だと感じています。
例えば、次のような小さな行動が、そのまま子どもへのメッセージになります。
- 疲れている日は「今日は早めに寝よう」と口に出して横になる
- お腹が空いていないのにダラダラ食べず、「もう十分だからここでやめよう」と言って箸を置く
- 体調がすぐれないときに「大丈夫、大したことない」と無理をせず、少しペースを落とす
こうした姿をいつも見ていると、子どもは「体は消耗品じゃなくて、大事に付き合うものなんだな」と自然に感じ取っていくように思います。
2. 感情と上手に付き合おうとしている大人
どんなに健康的な生活をしていても、腹が立つ日、落ち込む日はあります。大切なのは、イライラを誰かにぶつけることではなく、「イライラしている自分」に気づく姿勢そのものです。
- 「仕事で嫌なことがあって、ちょっとイライラしてる。少し散歩して落ち着いてくるね」と言葉にする
- 怒鳴ってしまったあとで、「さっきは大きな声を出しちゃってごめん」と素直に謝る
- 不安なときに、「不安だけど、できることからやってみよう」とつぶやいてみる
感情を完璧にコントロールすることよりも、「揺れながらも立て直していく姿」を見せることが、子どもにとって大きな学びになるように感じています。
3. 人とのつながりを大事にしている大人
健康寿命の研究でも、「誰と過ごしているか」が心と体に影響しやすいと言われています。家族や友人、地域とのゆるやかなつながりを楽しんでいる大人の姿は、子どもにとって「人間関係のロールモデル」になります。
- 近所の人に会ったとき、軽く会釈や挨拶をする
- 家族や友人に「ありがとう」「助かったよ」と、感謝を言葉にする
- 地域の行事やボランティアに、無理のない範囲で顔を出す
こうした日常のふるまいは、「人と関わるのは悪くない」「困ったときは助け合っていい」という安心感を、子どもにそっと伝えていくように思います。
親の生活習慣が、そのまま子どもの「未来の当たり前」になる
ここからは、専門的な話も少しだけ触れていきます。
厚生労働省では、子どもの睡眠不足や夜型生活が続くと、将来の生活習慣病リスクが高まる可能性があると紹介されています。
また、親の生活リズムや就寝時間が、子どもの睡眠習慣に大きく影響しているという調査報告もあります。
文部科学省やスポーツ庁でも、子どもの体力低下と生活習慣の乱れを課題として挙げ、「日常生活の中で体を動かす機会を増やすこと」が大切だとされています(スポーツ庁「子供の体力向上」なども参考になります)。
難しい理論は抜きにすると、
- 親が夜遅くまでスマホやテレビを見ていると、子どもも同じリズムになりやすい
- 親があまり体を動かさないと、子どもも「運動はあまりしないのが普通」と感じやすい
- 親が甘い飲み物やジャンクフードを頻繁にとっていると、それが「当たり前のおやつ」になりやすい
こうした傾向があると考えられています。
公益的な団体の情報でも、「生活習慣は親子で似やすく、親の肥満や生活リズムが子どもの健康リスクと関係している」といった指摘がよく見られます(例:日本成人病予防協会「生活習慣を親子で見直そう!」など)。
だからこそ、親世代が自分の健康寿命を大事にしながら暮らしていくことは、子どもたちの「未来の健康寿命」を支えることにもつながっていくのだと思います。
今日からできる「元気な背中」を見せる日常の工夫
ここからは、40〜70代の僕たち世代が、無理なく取り入れやすい工夫を、時間帯ごとに整理してみます。どれも完璧にやる必要はなく、「できそうなものを一つ試してみる」くらいの気持ちで眺めてみてください。
朝:一日のスタートを「整える背中」
- 起きたらすぐにカーテンを開けて、朝日を浴びる
- コップ一杯の水を飲みながら、「今日も一日よろしく」と体に声をかけるつもりで深呼吸する
- 朝食をしっかりとる日を増やしていく
「朝食を家族と一緒に食べること」が、子どもの生活リズムを整える一つの要素として紹介されている資料もあります(厚生労働省や文部科学省の調査資料など)。
難しいことをしなくても、休みの日だけでも「一緒にテーブルにつく時間」を少し意識してみると、子どもにとっては印象に残る朝になります。
昼:仕事や家事の合間に「体をいたわる背中」
- エレベーターではなく、1〜2階分だけ階段を使ってみる
- 長時間座りっぱなしになりそうなときは、「少し腰を伸ばしてくる」と席を立つ
- コンビニや外食でも、「野菜の多いメニューにしてみようかな」とつぶやきながら選ぶ
「どうせムリ」とあきらめるのではなく、「今の自分にできるちょっとした工夫」を子どもの前で口に出してみると、それ自体が一つの教育になるように感じています。
夜:一日を「やさしく締めくくる背中」
- ダラダラとスマホやテレビを見続けるのではなく、「そろそろ寝ようか」と区切りをつける
- お酒を飲むときも、「今日はここまでにしておこう」と量を決めておく
- 寝る前に、今日のよかったことを一つだけ思い出して、「今日はこんなことが嬉しかったよ」と子どもに話す
夜の過ごし方は、睡眠の質だけでなく、心の落ち着きにも影響しやすいと考えられています。
「きっちり22時就寝」などを目指すより、「昨日より少しだけ早く布団に入る日を増やす」くらいの感覚で、少しずつ整えていけると現実的です。
「完璧な親」ではなく、「揺れながらも立て直す親」でいい
ここまで読んで、「こんなに色々できていない」と感じた方もいるかもしれません。
僕自身も、かつては暴飲暴食や不規則な生活を繰り返していて、とても「子どもに見せたい大人の背中」ではありませんでした。
大事なのは、「完璧にできているかどうか」ではなく、
- 崩れたときに、どう立て直そうとしているか
- うまくいかなかった時に、それをどう言葉にして伝えるか
といったプロセスの部分だと感じています。
例えば、
- 「今週はちょっと食べすぎちゃったから、来週は野菜を少し増やしてみようかな」
- 「最近、運動サボり気味だから、また週に1回だけでも歩く日を作ってみようかな」
こんなふうに、完璧ではない自分を認めつつ、少しずつリスタートする姿を見せることが、子どもにとっての「現実的な生きるモデル」になるのではないかと思います。
僕自身のリスタート体験と、子どもに見せたい背中
サイト運営者である僕・和久井朗も、40歳過ぎたころから決して健康的だったわけではありません。
リバウンドをくり返し、「このままではいけない」と感じたときに、ライザップでの本格的なボディメイクに挑戦しました。
そのとき強く感じたのは、
- 「体を変えること」は、「生き方を少しずつ整え直すこと」でもある
- 「結果」よりも、「習慣として続ける工夫」を考えることが大事
ということでした。
このあたりの詳しい経緯や、僕自身がどんなふうに生活を整えていったかは、別記事にまとめています。興味のある方は、リバウンド経験者がライザップで変わった体験談【和久井編】も参考にしてみてください。
「親が楽しそうに変わろうとしている姿」を見せること自体が、子どもにとってはとても大きなメッセージになるのではないかと、今では感じています。
子育て世代の「健康寿命」を守るために意識したいポイント
ここからは、「子どもにとってのロールモデル」という視点で、健康寿命のポイントを整理してみます。難しく考えず、「これならできそう」というところから一つ選んでみてください。
1. 体を「使い切る」より「いい状態で残す」発想に変えていく
若いころは、多少の無茶をしてもなんとかなったかもしれません。
40代以降は、「どれだけ頑張るか」よりも、「どれくらい長く元気でいられるか」を意識した方が、結果的に健康寿命を伸ばしやすいように感じています。
- 全力疾走ではなく、「やや息が弾むくらいの散歩」を増やす
- 食事制限で一気に痩せるのではなく、「腹八分目の日を少し増やす」
- 徹夜で頑張るのではなく、「しっかり寝て翌日に集中する」
こうした選択を子どもの前で当たり前にしていると、「自分の体をすり減らしてまで頑張ることが大事」という価値観から、少しずつ離れていけるかもしれません。
2. 「運動=辛いもの」というイメージを変えていく
スポーツ庁の資料などでは、子どもの体力向上のために、「遊びを通じて体を動かすこと」の大切さが強調されています(文部科学省「子どもの体力向上のための取組ハンドブック」など)。
大人にとっても、「運動=つらい筋トレ」だけではなく、「体を動かす遊び」を取り入れる発想があると、健康寿命の土台づくりが楽になります。
- 子どもと一緒に近所を散歩しながら、季節の変化を見つける
- 買い物ついでに一駅分だけ歩いてみる
- 家の中でできる簡単なストレッチを、「お風呂あがりの習慣」にする
「運動をしなさい」と言うよりも、「一緒にちょっと歩こうか」と誘いながら、自分も楽しむ姿を見せることが、子どもの運動習慣にもつながっていくように思います。
3. 「食べること」を罰ではなく、楽しみとして伝える
食事についても、「〇〇してはいけない」「これはダメ」というメッセージだけが増えると、食べること自体が窮屈になってしまいます。
- 「ダメだから食べない」よりも、「今日は野菜を一品追加してみよう」とポジティブな足し算で考える
- たまにお菓子を食べるときも、「これは特別なお楽しみ」として味わう
- 食卓で「これ、おいしいね」と、味わうこと自体を言葉にする
子どもの頃に身についた食習慣は、大人になっても続きやすいとされています。親子で「食べることを楽しみながら、体にもやさしい選び方」を少しずつ試してみると、将来の健康寿命の土台にもなっていくはずです。
「元気な大人の背中」チェックリスト
最後に、今日から意識してみたいポイントを、チェックリストとしてまとめてみます。全部に丸をつける必要はなく、「今の自分はどこから整えていこうかな」と眺めるためのリストです。
- □ 子どもの前で、自分の体調について正直に話すことがある(「ちょっと疲れ気味だから、今日は早めに寝るね」など)
- □ 「ありがとう」「助かったよ」と、家族や周りの人へ感謝を言葉にしている
- □ イライラしたとき、「ちょっと頭を冷やしてくるね」と、一度距離をとる行動を見せることがある
- □ 夜遅くまでダラダラ起きてしまった日には、「明日は少し早く寝よう」と立て直す姿を見せている
- □ 子どもと一緒に散歩したり、体を動かす機会を、ときどき作っている
- □ 食卓で「おいしいね」「この野菜、意外と好きかも」と、食べることを楽しむ言葉を使っている
- □ 自分の健康や体験談を、「昔はこうだったけど、今はこう変わってきたよ」と前向きに話すことがある
- □ 失敗したときに、「うまくいかなかったけど、次はこうしてみようかな」と、やり直す姿を見せている
一つでも「できている」と感じられる項目があれば、それはすでに「子どもに見せている元気な大人の背中」の一部だと思います。
健康寿命は、特別な誰かだけのものではなく、今の生活の中にある小さな選択を少しずつ変えていくことで、誰でも伸ばしていける可能性があります。
まとめ:子どもに見せたいのは、「がんばりすぎない元気な背中」
子どもは、大人の背中を見て育ちます。
そこで見せたいのは、「いつも完璧な親」ではなく、「揺れながらも、自分の体と心を大事にしようとしている大人」の姿ではないでしょうか。
・自分の体を雑に扱わないこと
・感情と上手に付き合おうとすること
・人とのつながりを大事にすること
・完璧ではなくても、少しずつ立て直していくこと
こうした姿を、無理のない範囲で日常の中ににじませていくことが、子どもにとっての「健康寿命の教科書」になっていくように感じています。
人生の折り返し地点を過ぎた僕たち世代だからこそ、
「若いころよりは無理がきかないけれど、それでもまだまだ変われる」
そんな背中を見せていけたら、家族全体の健康寿命も、少しずつ明るい方向に伸びていくのではないでしょうか。

