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ボディメイク失敗経験が教えてくれた健康寿命の大切さ

ボディメイクやダイエットに取り組んだことがある人なら、一度くらいは「続かなかった」「リバウンドしてしまった」という経験があるのではないでしょうか。僕自身、何度も挫折し、リバウンドをくり返してきた一人です。

ところが振り返ってみると、その失敗経験こそが「健康寿命」という考え方にたどり着くきっかけになりました。体重だけを追いかけていた頃には気づかなかった、「元気に動ける時間」をどう伸ばしていくかという視点です。

この記事では、サイト運営者・和久井朗のリアルな失敗談も交えながら、ボディメイクの挫折から見えてきた健康寿命の重要性と、今日から始められるゆるやかな転換アイデアを整理してみます。


何度もボディメイクに失敗してきたから見えたもの

体重だけを見ていた頃の僕

若い頃の僕は、「とにかく体重を落とすこと」だけを目標にしていました。短期間で◯キロ落とす、ウエストを◯センチ細くする…。数字がすべてで、食事も運動も「結果を早く出すための手段」としか見ていませんでした。

その結果どうなったかというと、食事制限をしすぎてイライラしたり、急に頑張りすぎてケガをしたり、数字が思うように動かないと一気にやる気がなくなったり…。結局、無理なやり方は続かず、気がつくとリバウンドして以前より増えている、というくり返しでした。

その頃は、「自分は意志が弱い」「性格がだらしない」などと、全部を自分のせいにしていました。けれど今振り返ると、そもそものゴール設定が「体重」だけに偏りすぎていたことが、大きな原因だったと感じています。

リバウンドをくり返して気づいた「違和感」

年齢を重ねるにつれて、同じようなやり方をしているのに、体重の落ち方が変わっていく感覚がありました。以前なら少し食事を減らせばスルスル落ちていた体重が、40代、50代になるとほとんど動かない。無理をすると体調を崩しやすくなり、回復にも時間がかかるようになりました。

それでもしばらくは、「もっと頑張らないと」「まだ努力が足りない」と、自分を追い込む方向に考えてしまっていました。そんな中で、高血圧などの生活習慣病のリスクも指摘され、「このまま体重だけを追いかけても、長い目で見ると危ないのではないか」と、ようやく本気で感じ始めました。

この辺りの詳しい経緯は、僕自身の体験をまとめた記事でも正直に書いています。

こうした失敗や試行錯誤の積み重ねの中で、「そもそも何のために体づくりをしているのか」「自分にとってのゴールはどこなのか」を考え直すようになりました。


健康寿命という考え方に出会って視点が変わった

「何歳まで生きるか」より「何歳まで元気に動けるか」

転機のひとつは、「健康寿命」という言葉を知ったことでした。厚生労働省などの資料では、健康寿命は「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と説明されています。平均寿命と比べると、どうしても数年〜十数年ほど差があるとされています。

たとえば、厚生労働省が公表しているデータでは、日本人の平均寿命と健康寿命には、男性・女性ともにおよそ10年前後の差があると報告されています。
参考:厚生労働省 生活習慣病などの情報(平均寿命と健康寿命)

この数字を見たとき、「長く生きること」だけを目指すのではなく、「できるだけ長く、自分の足で歩き、好きなものを食べて、やりたいことを楽しめる時間を増やしたい」という気持ちが、はっきりしてきました。

ボディメイクのゴールを「健康寿命」に置き換える

それまでの僕は、「体重◯キロ」「体脂肪率◯%」という数字をゴールに設定していました。けれど健康寿命という考え方を知ってからは、次のような問いを自分に投げかけるようになりました。

  • 10年後、20年後も、自分の足で買い物や旅行に行けるだろうか
  • もう少し年を重ねても、仕事や趣味を楽しむ体力は残っているだろうか
  • 家族や仲間と一緒に、美味しいものを安心して食べられるだろうか

こうした問いから逆算して考えると、ボディメイクは「短期決戦のダイエット」ではなく、「未来の自分のために体を育てていくプロジェクト」のようなものに変わっていきました。

公的な情報から見えてくる「ほどほど」の大切さ

健康寿命を伸ばすための具体的な取り組みについては、厚生労働省や各自治体もさまざまな情報を出しています。たとえば、東京都のフレイル予防のサイトでは、「栄養」「体力」「社会参加」「口の健康」という四つの柱を挙げ、「食べて、動いて、人とつながる」生活が大切だと紹介されています。
参考:東京都介護予防・フレイル予防ポータル

また、高齢期の栄養については、東京都福祉局などが「やせすぎにも注意が必要」「たんぱく質をしっかりとることが大切」といった情報を出しています。
参考:東京都福祉局 フレイル予防(食べる・栄養)

これらを読むと、若い頃のように「とにかく体重を落とす」のではなく、「極端にやせないようにしながら、栄養と体力と社会参加のバランスを取ること」が大切だと考えられていることが分かります。ボディメイクの失敗をへて、僕自身もようやくこの「ほどほど」の感覚を少しずつ理解できるようになってきました。


ボディメイクの失敗から学んだ3つのポイント

1.「短期集中」より「一生続けられるペース」

まず痛感したのは、「短期で頑張りすぎるほど、リバウンドしやすい」ということでした。極端な食事制限や、いきなりハードな運動を始めると、数字は一時的に動いても、心と体がついていきません。年齢を重ねるほど、その反動は大きくなりやすいと感じます。

そこで今は、「明日も続けられるかどうか」を基準に、運動量や食事の工夫を決めるようにしています。たとえば、

  • 毎日きっちり1時間歩くのではなく、「10〜15分の散歩をこまめに入れる」
  • 完璧な糖質制限ではなく、「夕食の主食を少し減らして、そのぶんたんぱく質や野菜を増やす」
  • 週に数回の筋トレも、「その日の体調に合わせて内容をゆるめに調整する」

このくらいのペースなら、体調を崩しにくく、忙しい日でも何かしら続けやすいと感じています。健康寿命という長いスパンで見ると、「少しゆるいけれど続いている状態」が、いちばん力を発揮してくれるのかもしれません。

2.「体重」だけでなく「調子」を指標にする

失敗をくり返していた頃の僕は、毎朝体重計に乗っては、100グラム単位で一喜一憂していました。もちろん体重のチェックも、健康管理のひとつとして大切だとされていますが、それだけに気持ちが振り回されてしまうと、かえってストレスが増えてしまいます。

そこで今は、体重に加えて次のような「自分の調子」を見るようにしています。

  • 階段を上がるときの息切れ具合
  • 朝起きたときの体の重さやだるさ
  • 一日に何回くらい笑ったか、気分の浮き沈み
  • 食事のあと、苦しくなるほど食べていないか

こうした感覚的な指標は、数字のように分かりやすくはありませんが、「なんとなく前より楽になってきた」「最近ちょっと疲れやすいかも」といった変化を、早めに感じ取る手がかりになります。健康寿命に目を向けるなら、体重と同じくらい、こうした日々の調子を大事にしたいところです。

3.「一人で頑張る」から「誰かと一緒に整える」へ

ボディメイクの失敗の背景には、「全部一人で抱え込んでいた」という側面もありました。つらくても相談せず、周りには「順調だよ」と見せてしまう。結果として、自分で自分を追い込んでしまうことが多かったように思います。

ライザップに通い始めてからは、トレーナーに話を聞いてもらったり、同じように挑戦している人の存在を知ったりすることで、「一人で抱え込まなくてもいいんだ」と感じるようになりました。家族にも、「今日はここを頑張った」「最近こういう変化があった」と話す機会が増え、応援してもらえるようになりました。

健康寿命の観点から見ると、「人とのつながり」も大切な要素のひとつだといわれています。東京都医師会なども、フレイル予防のポイントの中で、身体活動だけでなく、社会参加や交流の重要性に触れています。
参考:東京都医師会 フレイル予防

ボディメイクに失敗して落ち込んだ経験がある人ほど、「誰かと一緒に整えていく」生き方は、心強い支えになるのではないかと感じています。


リバウンド経験から学んだ「転換アイデア」

まずは「今の自分」をやさしく把握する

何度も失敗してきた身としては、「完璧な計画」を立てる前に、「今の自分を知るところから始める」のがおすすめです。体重や血圧などの数値だけでなく、生活リズムや食事のパターン、ストレスのたまり方などを、少しずつ見える化していきます。

僕自身も、一度立ち止まって自分のパターンを整理したことで、「夜遅くの間食が多い」「疲れた日のアルコール量が増えがち」といったクセに気づくことができました。それをいきなりやめるのではなく、「週に1回だけは控えてみる」「数量を半分にしてみる」といった、小さな修正から始めました。

サイト内には、リバウンドや停滞の原因を整理するための診断コンテンツも用意しています。楽しみながら自分の傾向を知るきっかけとしてもらえたらうれしいです。

「やめること」を決めるより「足すこと」をひとつ決める

ダイエットやボディメイクというと、「甘いものをやめる」「お酒をやめる」といった「やめる目標」を立てがちです。もちろん、それも大切な選択ですが、僕のようなリバウンド経験者にとっては、禁止事項が多いほど苦しくなりやすいと感じます。

そこで今は、「何をやめるか」よりも「何を足すか」を先に決めるようにしています。たとえば、

  • 毎食に、もう一品だけ野菜やたんぱく質を足してみる
  • 一日のどこかで、5分だけストレッチや深呼吸の時間を足してみる
  • 週に一度、「体をいたわる日」と決めて、早めに寝る・ぬるめのお風呂にゆっくり入る

こうした「足す習慣」は、気持ちが前向きになりやすく、続けやすいというメリットがあります。結果として、「足した分だけ、自然と無理なことをしなくなる」という流れも生まれやすくなります。

「がんばる日」と「ゆるめる日」を意識して分ける

健康寿命を意識した体づくりでは、「常に全力で頑張り続ける」のではなく、「あえてゆるめる日」をつくることも大切だと感じています。筋肉や心は、休むことで回復し、また次の一歩を踏み出す準備が整うからです。

僕がよく使っているのは、「がんばる日」「ふつうの日」「ゆるめる日」という3段階の考え方です。

  • がんばる日:少し長めに歩く、いつもより丁寧に筋トレをする など
  • ふつうの日:無理のない範囲で、いつものメニューを淡々とこなす
  • ゆるめる日:ストレッチや軽い散歩だけにして、体と心を休ませる

この3つを、体調や予定に合わせてゆるやかに使い分けることで、「休んでしまった自分を責める」という気持ちが少なくなりました。長い目で見れば、こうしたメリハリが健康寿命の土台づくりにつながっていくのではないかと思っています。


心・人間関係・生き方も「健康寿命の一部」だと感じた話

「楽しみ」があると行動が自然と続く

ボディメイクに失敗していた頃の僕は、「やせること」だけが目的になっていて、そこに楽しさを見いだせていませんでした。ところが、ライザップでトレーニングを続ける中で、「筋肉がついて重いものが持ちやすくなった」「階段が楽になった」といった日常の変化を感じるようになり、少しずつ「体を動かすことそのもの」を楽しめるようになっていきました。

さらに、「もっと元気になって料理の仕事を続けたい」「家族と旅行に行きたい」といった、体重以外の楽しみも増えていきました。健康日本21などの施策でも、健康寿命を伸ばすには、生活習慣だけでなく「生きがい」や「社会参加」が大切だとされています。
参考:厚生労働省 生活習慣病などの情報

「未来の楽しみ」が増えるほど、日々の小さな行動も続けやすくなります。ボディメイクの失敗経験は、「楽しみのない努力は続きにくい」という、当たり前だけれど大切なことを教えてくれました。

「誰かのために元気でいたい」という気持ちの力

もうひとつ大きかったのは、「自分のため」だけでなく、「家族や仲間のために元気でいたい」という思いが強くなっていったことです。仕事仲間や家族に心配をかけた経験をへて、「できるだけ長く、笑って働いている姿を見せたい」と思うようになりました。

実際、地域のボランティア活動や、趣味の集まりに参加している人は、心身の状態が安定しやすいという報告もあるようです。東京都なども、介護予防や健康寿命延伸の取り組みの中で、社会参加や交流の場を増やす施策を進めています。
参考:東京都 高齢社会対策(介護予防・社会参加に関する資料)

「誰かの役に立ちたい」「まだまだ現役でいたい」という気持ちは、数字以上に強い原動力になります。リバウンドや挫折の経験がある人ほど、この気持ちを上手にエネルギーに変えていけるのではないでしょうか。

失敗経験は「マイナス」ではなく、健康寿命づくりの財産

振り返ってみると、ボディメイクの失敗経験は、決してムダではありませんでした。極端な食事制限のつらさも、体重だけを追いかけるむなしさも、「あれはやりたくない」「こういうやり方は自分には合わない」という、貴重な学びになっています。

特に40代〜70代という人生の後半戦に入ってからは、失敗から学んだことが、そのまま健康寿命の戦略になっていくと感じます。

  • 「急激にやせよう」と焦らず、「じわじわ整える」方向に発想を変えられる
  • 若い頃との違いを受け入れ、体調と相談しながらペースを調整できる
  • 完璧を目指すより、「まあまあ元気」を続けることを大事にできる

こうした視点は、失敗を経験してきたからこそ育ってきたものです。これまでの自分を責めるのではなく、「たくさん実験してきたおかげで、今の自分のやり方が見えてきた」と考えてみると、気持ちも少し軽くなるかもしれません。


まとめ:失敗してきた人ほど、これからの健康寿命を伸ばせる

ボディメイクに失敗した経験は、決して「マイナスの履歴」だけではありません。むしろ、

  • 無理なやり方が続かないことを体で知っている
  • 数字だけを追いかけるむなしさを体験的に理解している
  • 自分の弱点やクセを、誰よりもよく分かっている

という意味では、健康寿命を意識した体づくりに挑戦するうえで、大きな財産になってくれると感じます。

公的なデータを見ても、健康寿命と平均寿命の差は、まだまだ数年〜十数年あります。
参考:厚生労働省 健康寿命の基礎知識

だからこそ、「何歳まで生きるか」ではなく、「何歳まで自分らしく動けるか」を一緒に考えていきたいと思っています。今までの失敗を抱えたままで大丈夫です。そこから学んだことを、これからの10年、20年の健康寿命づくりに生かしていければ、それだけで十分すぎるくらい価値のあるスタートです。

この記事が、「また失敗するかもしれない」と不安になっている方の背中を、少しでもやさしく押せていたらうれしいです。焦らず、自分のペースで、一緒に「元気に動ける時間」を増やしていきましょう。

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