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【健康寿命】“ありがとう”が免疫力を上げるって本当?

今日は「ありがとう」という、とても身近な言葉と「免疫力」のお話です。

40代・50代・60代になってくると、
「風邪をひきやすくなった気がする」
「なんとなく疲れが抜けない」
「検診の数値が少しずつ気になってきた」
そんな感覚を持つ方も多いのではないでしょうか。

その一方で、
「感謝の気持ちが免疫力を高めるらしい」
「“ありがとう”が体に良い、とテレビで見た」
という情報を耳にすることも増えてきました。

では、「ありがとう」を言うだけで本当に免疫力が上がるのでしょうか。
結論から言うと、「直接的に数値が上がると断言はできないが、ストレスや自律神経を通じて、免疫の働きをサポートする可能性は十分ありそう」だと感じています。

この記事では、専門的なことはやさしい言葉で整理しながら、
・ストレスと免疫の関係
・感謝の気持ちが体にどんな変化をもたらすと考えられているか
・人生の後半だからこそ「ありがとう」が効きやすい理由
・今日からできる、現実的な「ありがとう習慣」
を一緒に見ていきましょう。

免疫力は「強さ」よりも「安定」が大事

まず最初に、「免疫力」という言葉について整理しておきます。
私たちの体には、ウイルスや細菌から身を守るための「免疫システム」が備わっています。
白血球などの細胞が代表選手ですが、実際にはホルモン・自律神経・睡眠・腸内環境など、たくさんの要素が絡み合って働いています。

ここで大事なのは、免疫は「ただ高ければ良い」というものではないということです。
強く働きすぎると、アレルギーや自己免疫疾患のように「自分の体まで攻撃してしまう」こともあります。
健康寿命の視点でいえば、「必要なときに、必要なだけ働く安定した免疫」が理想的だと考えられています。

このバランスをゆさぶる一番の要因が、「慢性的なストレス」です。
厚生労働省のサイトでも、ストレスが自律神経・ホルモン・免疫の働きに影響し、不調の原因になり得ることが紹介されています(詳しくは、厚生労働省・ストレスに関する専門家コラムも参考にしてください)。

つまり、免疫のことを考えるときは、
「免疫力を上げる方法は?」と探すより、
「免疫が乱れにくい生活環境をどう作るか」という視点が大切になってきます。

ストレスと免疫、自律神経のつながり

ストレスが続くと、なぜ免疫が乱れやすくなるのでしょうか。
鍵を握るのが「自律神経」です。

自律神経には、
・活動モードの「交感神経」
・休息モードの「副交感神経」
の2種類があります。
ふつうは、昼は交感神経、夜は副交感神経というように、シーソーのようにバランスを取りながら働いています。

ところが、仕事・家族の心配・お金の不安などが重なり、
「なんとなくいつも緊張している」「頭が休まらない」状態が続くと、交感神経が優位になりっぱなしになりやすいようです。

交感神経がフル回転のときは、体にとっては「戦闘モード」。
短時間であれば集中力が上がって役に立ちますが、長く続くと消耗してしまいます。
ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールも増え、結果的に免疫の働きが抑えられやすいとされています。

一方で、副交感神経が優位になると、心拍数や血圧が落ち着き、消化や修復のモードに入ります。
厚生労働省の「こころの健康」関連資料でも、リラックスによって交感神経の働きが抑えられると、免疫の回復にもつながるといった説明が見られます(働く人のメンタルヘルス・ポータルサイトも参考になります)。

この「交感神経と副交感神経のバランス」を整えるうえで、
実は「ありがとう」が役に立つのではないか、と考えられているのです。

「ありがとう」が脳とホルモンに与える影響

感謝の気持ちを持ったとき、私たちの脳の中では、いくつかの変化が起こるといわれています。

癒やしホルモン「オキシトシン」と感謝

「オキシトシン」というホルモンをご存じでしょうか。
母子のスキンシップや、信頼できる人とのふれあいで分泌されることから、「愛情ホルモン」「絆ホルモン」と呼ばれることもあります。

国産メーカーの健康情報サイトなどでも、オキシトシンが増えるとストレスに対する抵抗力が高まり、自律神経のバランスが整い、免疫アップが期待できるといった解説がされています(例:免疫とオキシトシンについての解説ページも参考にしてください)。

このオキシトシンは、「ありがとう」と感謝を伝えたり、伝えられたりする場面でも分泌が促されると紹介されることが増えてきました。
感謝のコミュニケーションを通して、
・ストレスホルモン(コルチゾール)が下がりやすくなる
・リラックスモードの副交感神経が働きやすくなる
→結果として、免疫のバランスも整いやすくなる
といった流れがイメージしやすいかもしれません。

ポジティブな感情と免疫の研究

最近では、「ポジティブな感情」と健康の関係を研究する分野も広がっています。
日本ポジティブサイコロジー医学会などでも、ストレスが続くと免疫や自律神経の乱れにつながること、前向きな感情がそれを和らげる可能性があることが紹介されています(解説ページも参考にしてください)。

また、感謝の気持ちを持つ人は、ストレスホルモンが低く、免疫に関わる指標が良好だったという海外の研究も報告されています。
日本の健康情報サイトでも、感謝と免疫の関係に触れた記事がいくつか出てきており、「感謝することは免疫力の向上につながる可能性がある」といった表現がよく使われています。

ただし、ここで大事なのは、「感謝さえしていれば絶対に病気にならない」と断定できるわけではないということです。
研究はまだ発展途上ですし、人によって体の状態や生活環境も違います。

そのため本記事では、
「ありがとう」は薬のような即効性のあるものではなく、
「ストレスを和らげ、自律神経や免疫のバランスを整える土台づくりに役立つ可能性がある習慣」
として、やさしく取り入れていくイメージでお話していきます。

人生後半だからこそ“ありがとう”が効きやすい理由

40代以降になると、若いころとは違った種類のストレスが増えてきます。

  • 親の介護や見守り
  • 子どもの進学・就職
  • 仕事の責任の重さ
  • 自分の健康不安や老後のお金のこと

こうした悩みは、「今すぐ解決する」ことが難しいテーマが多く、
どうしても長期戦になりがちです。

その結果、
・緊張状態が続いて眠りが浅くなる
・肩こりや頭痛が慢性化する
・なんとなくやる気が出ない
といった不調につながりやすくなります。

一方で、人生経験を重ねてきたからこそ、
「ありがたいなあ」と感じる場面も、実は増えているのではないでしょうか。

  • 家族が元気でいてくれること
  • 仕事を続けられていること
  • 病気を経験して、今こうして日常生活を送れていること
  • 若いころよりも、人の優しさが身にしみること

この「ありがたい」という感覚を、
言葉にして外に出すかどうかで、心と体の負担は少しずつ変わっていくように思います。

私自身も、ライザップでの減量期や、持病と向き合っている期間に、
「支えてくれる人への感謝」を意識することで乗り越えられた場面が何度もありました。
詳しくは別記事の
ライザップ体験記ブログ※33キロダイエット成功ブログ大公開
でも触れていますが、精神的にきついときほど「ありがとう」が心の支えになってくれた感覚があります。

今日からできる“ありがとう習慣”5つのステップ

ここからは、難しいこと抜きで「今日からできること」に落とし込んでいきます。
ポイントは、がんばりすぎないことです。

① 食卓で一言、「いただきます」「ごちそうさま」「ありがとう」を丁寧に言う

一番取り入れやすいのが、食事のタイミングです。
・作ってくれた人への「ありがとう」
・一緒に食卓を囲んでくれる家族への「ありがとう」
・今日もごはんを食べられる自分の体への「ありがとう」
どれでも構いません。

声に出して言うのが恥ずかしければ、最初は心の中でつぶやくだけでもOKです。
食卓はもともとリラックスしやすい場なので、感謝の言葉と組み合わせることで、副交感神経が働きやすい「ほっとする時間」になりやすいと感じます。

② 一日の終わりに「今日のありがとう」を一つだけ思い出す

よく「感謝日記」という方法が紹介されますが、最初から高いハードルを設定すると続きません。
おすすめは、寝る前に「今日ありがたかったことを一つだけ思い出す」ことです。

・電車で席を譲ってもらった
・同僚が仕事を手伝ってくれた
・スーパーの店員さんの笑顔に救われた
・雨が降らなかったので洗濯物が乾いた

どんな小さなことでも構いません。
「なかったなあ」と感じる日でも、「とりあえず布団に入れている自分の体にありがとう」としてしまって大丈夫です。

この小さな習慣を続けることで、「嫌なこと探し」より「良かったこと探し」の脳のクセが少しずつ育っていくようです。

③ メールやLINEで、たまに「ありがとう」を一言送る

直接会って言うのが照れくさい相手には、
メールやLINEで短く「この前はありがとうね」と送るのも立派な感謝習慣です。

ポイントは、長文にしないこと。
・あのとき手伝ってくれて助かったよ、ありがとう
・いつも連絡くれてうれしい、ありがとう
このくらいの短い一言で十分です。

受け取った相手もほっとしますし、自分自身も「感謝を言葉にできた」という満足感で、心が少し軽くなることが多いように感じます。

④ 自分の体にも「ありがとう」を向けてみる

健康寿命を考えるとき、どうしても
「ここが痛い」「ここが動かない」「前より疲れやすい」
と、できなくなったところに目が向きがちです。

そこで、あえて
・毎日動いてくれている足腰
・何十年も休まず動いてくれている心臓
・多少無茶をしてもなんとか回復してくれている体全体
に対して、「まだまだ頑張ってくれてありがとう」と声をかけてみるのもおすすめです。

人に対してだけでなく、自分の体にも感謝を向けることで、
「大切にしよう」という気持ちが自然と生まれてきます。
その結果、
・寝る前のスマホを少し早めに切り上げてみる
・もう一杯の飲酒をやめておこう
・軽くストレッチしてから寝よう
といった行動の変化にもつながりやすくなります。

⑤ できない日があっても、自分を責めない

ここが一番大事なポイントかもしれません。
感謝の習慣は「やらなきゃ」と思いすぎると、かえってストレスになります。

・忙しくて忘れてしまった日
・気分が落ち込んでいて「ありがとうどころじゃない」と感じる日
そんな日があって当然です。

そのときは、
「まあ、今日は無理だったな。また思い出したときからでいいか」
と、ゆるくリスタートしてあげてください。

健康寿命を支えるのは、「続けやすいゆるさ」です。
完璧よりも、「だいたい続いている状態」を目指していきましょう。

「ありがとう」が言いにくい家族関係のときは?

読者の中には、

  • 家族の間で、今さら面と向かって「ありがとう」と言うのは照れくさい
  • そもそも、感謝よりも不満のほうが先に浮かぶ
  • 長年のわだかまりがあって素直になれない

という方もいらっしゃるかもしれません。

そうした場合は、無理に言葉で伝えようとしなくても大丈夫です。
感謝の気持ちは、
・相手の好きな飲み物を黙って用意しておく
・ゴミ出しや洗い物を、何も言わずに引き受ける
・相手の話を最後まで遮らずに聞く
といった「行動」で表すこともできます。

行動を通じた小さな「ありがとう」は、時間をかけて関係をやわらかくしてくれることがあります。
それが積み重なっていくと、いつかふっと「さっきはありがとう」と言葉が出てくる日も来るかもしれません。

感謝と運動・食事・睡眠をつなげて健康寿命を守る

最後に、「ありがとう」と他の健康習慣とのつながりについても触れておきます。

免疫のことを考えると、
・栄養バランスの整った食事
・適度な運動
・質の良い睡眠
・過度なストレスをためない生活
といった基本的な生活習慣がとても大切だと、各種の健康保険組合や公的機関でも繰り返し発信されています(例:免疫力アップに関する解説も参考にしてください)。

「ありがとう」は、これらの習慣を置き換えるものではありません。
ただし、「続けやすくするための潤滑油」として、とても役に立つと感じています。

  • ウォーキングのときに、「今日も歩ける足にありがとう」と心の中で唱える
  • 野菜たっぷりの食事を用意できた自分に「よくやったね」と感謝する
  • 早めに布団に入れた日は、「明日の自分のためにありがとう」とつぶやく

こうした小さな感謝を重ねていくと、「健康的な行動を選ぶこと」が自己犠牲ではなく、「自分や大切な人へのプレゼント」のように感じられてきます。

それは結果として、
・暴飲暴食をしにくくなる
・夜更かしを控えやすくなる
・運動をサボってしまっても、すぐに立て直しやすくなる
といった形で、健康寿命を支える土台づくりにつながっていくのではないでしょうか。

まとめ:“ありがとう”は免疫を「鍛える」より「守る」お守り

ここまで、「ありがとう」と免疫、健康寿命の関係についてお話してきました。

  • 免疫は「強ければいい」ではなく、「安定して働くこと」が大切
  • 慢性的なストレスは、自律神経やホルモンを通じて免疫を乱しやすい
  • 感謝の気持ちは、ストレスホルモンを和らげたり、リラックスを促すホルモンを増やす可能性がある
  • その結果として、免疫のバランスを整える方向に働くことが期待されている
  • 「ありがとう」は薬ではないが、日常の中でストレスをやわらげ、健康寿命を支える「環境づくり」に役立ちそう

人生の後半は、若いころにはなかった悩みや不安も増えてきます。
それでも、これまでの経験や人とのつながりがあるからこそ、感謝を感じられる場面も増えているはずです。

きっちりした健康法や、ハードな運動だけが「健康寿命のカギ」ではありません。
今日の食卓で一言「ありがとう」と伝えること。
眠る前に、今日一日のどこかにあった「ありがたかった瞬間」をそっと思い出すこと。
その積み重ねが、ストレスをためこみにくい心と体を育ててくれるように感じています。

大げさなことをする必要はありません。
思い出したときに、少しだけ「ありがとう」を増やしてみる。
その小さな一歩が、将来のあなたの健康寿命を、静かに支えてくれるかもしれません。

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