【健康寿命】定期的に「新しい人と出会う」ことの健康効果

こんにちは。サイト運営者の和久井朗です。
40代・50代・60代と年齢を重ねてくると、
「新しい人と出会う機会」が、ぐっと少なくなっていくように感じませんか。
職場では若い人が増え、同世代は次々と退職。
子どもたちは独立し、昔のママ友・パパ友とも自然と疎遠に……。
気づけば「いつも同じメンバー」「いつも同じ話題」ということも多いと思います。
一方で、最近の研究や行政の資料では、
「人との交流」や「社会参加」が、健康寿命(元気に動ける期間)に良い影響を与えているらしい
というデータがいくつも報告されています。
この記事では、「定期的に新しい人と出会うこと」に焦点を当てて、
・どんな健康効果が期待されているのか
・無理のない出会い方のコツ
・オンラインも含めた場づくりのヒント
などを、人生後半の読者の方に寄り添いながらお伝えしていきます。
医療的な内容については、厚生労働省や内閣府など公的な資料を参考にしつつ、
あくまで「こうした傾向が報告されています」というレベルでご紹介します。
具体的な治療や診断が必要な場合は、かかりつけ医など専門家へ相談するようにしてくださいね。
目次(表示させると見出しが見られますよ!)
健康寿命と「新しい出会い」の関係を整理してみる
「寿命」ではなく「健康寿命」を伸ばしたい
まず前提として、この記事でお話ししたいのは「寿命」そのものではありません。
ポイントは、どれだけ長く、自分の足で歩き、自分の意思で好きなことができるか。
いわゆる「健康寿命」のほうです。
内閣府の「高齢社会白書」では、介護が必要になる時期をできるだけ遅らせるために、
運動・食事に加えて、社会参加や人とのつながりが大切だと紹介されています。
(参考:
内閣府「高齢社会白書」)
筋トレやウォーキングのような「体のケア」も大事ですが、
人と話したり、新しい刺激を受ける「心と脳のケア」も、
健康寿命を考えるうえでは同じくらい大切だと考えられています。
なぜ「新しい人」と出会うことがポイントなのか
長年付き合いのある友人・家族との時間は、心の安定剤のような存在です。
それに加えて、ときどき「初めて会う人」と関わることで、
次のような変化が起こりやすくなると言われています。
- 話題や情報が増え、脳が新しい刺激を受ける
- 「自己紹介」や質問を通じて、自分の過去・価値観を整理し直すきっかけになる
- 生活圏が広がり、行動量や外出機会が増える
- 「まだ知らない自分」に気づき、気持ちが前向きになりやすい
特に、中年期以降はどうしても生活パターンが固定されやすく、
会う人も限られてきます。そこで意識的に、
「月に一度は初対面の人と話す場をつくる」ようにしてみると、
それだけで日常の景色が少し変わってくるかもしれません。
研究から見える「人との交流」と心身の変化
社会参加が多い地域ほど、認知症やうつのリスクが低い傾向
厚生労働省が紹介している調査では、スポーツ・ボランティア・趣味のグループなど、
地域の社会参加の割合が高い自治体ほど、認知症やうつ、転倒のリスクが低い傾向が報告されています。
(参考:
厚生労働省「社会参加と介護予防効果の関係について」)
もちろん、「参加していれば必ず予防できる」と言い切れるわけではありません。
それでも、「人と関わる機会が多い地域ほど、要介護リスクを持つ高齢者の割合が少ない」という
データは、健康寿命を考えるうえで大きなヒントになります。
友人と会う頻度が高い人ほど、うつになりにくい傾向
日本の高齢者約3,400人を4年間追跡した研究では、
友人と会う頻度が高い人ほど、うつ症状が出にくい傾向が示されたそうです。
(参考:
日本大学・JAGESプロジェクトの報告)
この研究でも「人と交流すれば必ずうつを防げる」と断定はしていませんが、
研究者は、社会的な交流の機会を増やす仕組みづくりが、うつ予防につながる可能性を指摘しています。
こうしたデータからも、
「年齢を重ねても、できる範囲で人と関わり続けること」が、
心と体の両方にとって大切だと考えられているのです。
定期的に「新しい人と出会う」ことで期待できる3つの健康効果
① 脳への心地よい刺激になる
初対面の人と話すとき、私たちの脳はフル回転します。
名前を覚えたり、相手の表情を読み取ったり、質問を返したり……。
慣れない場では少し緊張もしますが、その緊張こそが、
脳にとっては「適度なトレーニング」になると考えられています。
最近は、認知症予防のハンドブックなどでも、
運動や食事だけでなく、会話・趣味・社会参加といった「脳を使う活動」が
推奨されることが増えてきました。
(参考:
厚生労働省「MCIハンドブック」)
難しい勉強をする必要はありません。
月に一度でも「ちょっと緊張する場」に出て、
知らない人に「はじめまして」と声をかけるだけでも、
脳はいつもと違う刺激を受けてくれます。
② 心のハリ・感情の柔らかさが保たれやすい
同じメンバーと同じ話題だけを繰り返していると、
どうしても世界が少しずつ狭く感じられてしまいます。
一方で、新しい人と出会うと、
- 「そんな趣味があるんだ」「そんな働き方もあるんだ」と世界が広がる
- 自分の悩みが、実は多くの人と共通のものだと気づける
- 逆に、自分の経験が誰かの役に立つこともある
こうした体験は、心の柔軟性を保つうえで大切な「揺さぶり」になります。
喜びや驚き、ちょっとした戸惑いも含めて、感情が動くことで、
「まだまだ人生これからだ」と感じやすくなる人も多いようです。
③ 生活リズムと行動量が整いやすい
人と会う約束があると、
「その日までに体調を整えておこう」「この時間帯は空けておこう」と、
自然と生活リズムを意識するようになります。
また、出会いの場に行くためには、移動したり、身支度を整えたりと、
細かい行動が積み重なります。これも、
結果的に「座りっぱなしの時間」を減らすきっかけになってくれます。
もちろん、疲れている日はお休みしても大丈夫です。
「月に〇回行かなければ」と考えると苦しくなるので、
「行けたらラッキー」「行ける範囲で」くらいの気持ちでいるほうが、長く続きやすいように感じます。
「新しい人と出会う場」は何歳からでもつくれる
地域のサロン・趣味サークルから始めてみる
各自治体や社会福祉協議会では、
高齢者向けの「サロン活動」「通いの場」と呼ばれる交流の場を設けているところが増えています。
(参考:
茨城県社会福祉協議会「サロン活動 実践事例集」)
内容は、体操・歌・お茶会・手芸・ゲームなどさまざま。
共通しているのは、「ゆるく集まって、ゆるく楽しむ」スタイルであることです。
- 自治体広報紙の「イベント情報」ページ
- 地域包括支援センターや公民館の掲示板
- 社会福祉協議会のホームページ
こういったところを見ると、
「こんな集まりがあったのか」と驚くくらい、たくさんの場が紹介されていることがあります。
参加費が数百円程度のものも多いので、
気になるものをお試し感覚でのぞいてみるのも良さそうです。
仕事・学びの場での新しい出会い
最近は、定年後もパートやフリーランスとして働き続ける人が増えています。
内閣府の調査でも、高齢者の就労やボランティア参加が伸びていると報告されています。
「もう仕事はいいかな」と感じる時期もありますが、
一方で、適度な労働や学びの場は、新しい人との出会いの宝庫でもあります。
- 地域の生涯学習講座(パソコン・語学・歴史・料理など)
- シニア向けの再就職支援セミナー
- 趣味を活かした単発の講師・サポーター
こうした場では、年齢も経歴もバラバラな人たちが集まります。
「かつては会社では話す機会がなかったタイプの人」と、
フラットな関係で話せるのも面白いところです。
オンラインだからこそ出会える仲間もいる
コロナ禍以降、Zoomなどのオンライン会議システムを使った
サークル活動や趣味の集まりも増えました。
内閣府の事例集でも、オンラインで高齢者施設とつながり、
演奏や健康体操を行っているグループが紹介されています。
オンラインの良いところは、
- 天気が悪い日でも参加しやすい
- 遠く離れた地域の人とも出会える
- 一度にたくさん話さなくても、画面越しに様子を見られる
最初は操作に戸惑うかもしれませんが、
最近は自治体やNPOが「スマホ講座」「Zoom体験会」などを開いているところも多いです。
一歩踏み出してみると、意外とすぐ慣れてしまう方も多いようです。
人見知り・疲れやすい人のための「ゆるい出会い方」
ここまで読むと、
「いいことなのは分かるけれど、私は人付き合いが苦手で……」
という声も聞こえてきそうです。
そこで、人見知りさんや、体力にあまり余裕がない方でも取り入れやすい工夫を
いくつかご紹介します。
「頻度」ではなく「心地よさ」で決めてみる
月に何回参加するか、どれくらい友達を増やすか――。
数字で決めてしまうと、どうしてもプレッシャーになりがちです。
それよりも、「行ってみて、ほどよく楽しかったかどうか」を基準にしてみるのがおすすめです。
- 帰り道に「来てよかったな」と少しでも感じられたか
- 終わったあと、ぐったりではなく「心地よい疲れ」に近かったか
- また会ってみたいと思う人が一人でもいたか
こうした感覚を大事にしながら、
「この場は自分に合う」「ここはちょっと合わないかも」と
選び直していくイメージです。
長い自己紹介より「一言フレーズ」を用意する
初対面の場でよくあるのが、自己紹介タイム。
ここで緊張してしまう方は、短い「一言フレーズ」をあらかじめ用意しておくと楽になります。
たとえば、こんな感じです。
- 「〇〇市在住で、最近はゆるい筋トレと散歩を楽しんでいます」
- 「中華料理の仕事をしていました。今は健康を気にしながら、ゆっくり働いています」
- 「子どもが独立して、時間に余裕ができたので参加してみました」
完璧な自己紹介である必要はありません。
むしろ、少し余白を残しておいたほうが、
「どんなお仕事をされていたんですか?」「どんな筋トレですか?」と、
相手から質問が返ってきやすくなります。
「会わない時期」があっても大丈夫と考える
人生には、どうしても忙しい時期や、体調が少し落ちる時期があります。
新しい場に顔を出し始めても、しばらくお休みしてしまうことは誰にでもあります。
そんなときは、「ご無沙汰してしまったから行きづらい」ではなく、
「また元気になったから顔を出してみよう」くらいの感覚で大丈夫です。
多くのサークルやサロンは、
「来られるときに来てもらえればうれしい」という雰囲気で運営されています。
自分を責めすぎず、マイペースで付き合っていけると良さそうです。
安心して出会いを楽しむために意識しておきたいこと
せっかくの新しい出会いも、
「無理をしすぎて疲れてしまった」「トラブルに巻き込まれてしまった」となると残念です。
そこで、安心して楽しむためのポイントも整理しておきます。
- お金の話・投資の勧誘が中心の場は、慎重に距離を取る
- 宗教・政治の話題が合わないと感じたら、無理に合わせようとしない
- 初対面で二人きりで会うより、最初はグループの場を選ぶ
- オンラインでも、個人情報は必要以上に伝えない
どれも当たり前のことですが、
「新しい友達をつくりたい」と思っていると、つい頑張りすぎてしまうことがあります。
「自分が心地よくいられる範囲」を守りながら、少しずつ輪を広げていくイメージで付き合っていけると安心です。
私自身が感じた「新しい人との出会い」の力
ここからは、私自身の経験も少しだけお話しさせてください。
私はかつて、ライザップに通って本気のダイエットに取り組みました。
その様子は、
ライザップ体験記ブログ※33キロダイエット成功ブログ大公開 にまとめています。
体重を落とすだけでも大きな変化でしたが、
振り返ってみると一番の財産は、「新しい人との出会い」だったように感じます。
- 自分より少し年上なのに、毎回楽しそうにトレーニングしている先輩会員さん
- 食事の相談に乗ってくれるトレーナーさん
- 「自分も健康診断で引っかかって…」と打ち明けてくれた同世代の仲間
こうした人たちと出会い、話をするなかで、
「体を変えること」だけでなく、
「これからどう生きていきたいか」「どんな老後を送りたいか」まで考えるようになりました。
健康寿命を伸ばすうえで、
もちろん運動や食事の改善も大切です。
でも、一緒に笑ったり、励まし合ったりできる仲間の存在があると、
その取り組みはぐっと続けやすくなる――そんな実感も、今でも強く残っています。
今日からできる「新しい出会い」を増やす小さな一歩
最後に、「今からでも間に合う、小さな一歩」をいくつか挙げてみます。
どれか一つでも、ピンとくるものがあれば、ぜひ試してみてください。
- 自治体の広報紙を一度だけ、じっくり読んでみる
- 公民館や図書館の掲示板を眺めてみる
- 近所で開催されている体操教室やカフェイベントに、一度だけ行ってみる
- オンラインの「無料体験セミナー」に、顔を出さず音声だけで参加してみる
- 昔の同僚や友人に、短いメッセージを一通だけ送ってみる
- 自分の「一言自己紹介フレーズ」をノートに書いてみる
どれも、いきなり人生を変えるような大きな行動ではありません。
それでも、こうした小さな一歩が積み重なると、
気づいたときには「今月は新しい人と何人か話したな」と感じられるかもしれません。
まとめ:出会いは「がんばる」より「楽しむ」意識で
定期的に新しい人と出会うことは、
- 脳に新しい刺激を与える
- 心のハリや感情の柔らかさを保ちやすくする
- 生活リズムや行動量を整えるきっかけになる
こうした理由から、健康寿命を考えるうえでも
大切な要素の一つだと考えられています。
とはいえ、
「人付き合いを増やさなければ」「友達をたくさん作らなければ」と思い詰める必要はありません。
大事なのは、自分にとって心地よいペースで、少しずつ出会いの輪を広げていくことです。
人生の後半は、若い頃とはまた違った形で、
人とつながる楽しさを味わえる時期でもあります。
これまでの経験を持ち寄りながら、
「こんな生き方もあるんだね」と笑い合える仲間と出会えたら、
それ自体が大きな財産になります。
今日の記事が、そんな新しい出会いへの一歩を踏み出すきっかけになれば、
書き手としてこれほどうれしいことはありません。
無理のない範囲で、あなたのペースで、
出会いを「楽しむ」時間を少しずつ増やしていきましょう。

