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【健康寿命】体を動かすより“笑顔”を動かす日を増やそう

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体を動かすより「笑顔」を動かす日があってもいい

「健康のためには運動が大事」──これは誰もが耳にする言葉だと思います。
もちろん、それはその通りなのですが、人生後半に入ってくると、「今日はどうしても体が重い」「やる気がわかない」という日も増えてきます。

そんな日に、無理に体だけを動かそうとして自分を責めるより、
「今日は体を追い込む日じゃなくて、笑顔を増やす日」と決めてしまう。
この記事では、そんな発想の転換をテーマに、笑顔と健康寿命の関係をゆっくり紐解いていきます。

「運動もしなきゃいけないのに、できていない自分が嫌になる」ではなく、
「笑える日を少しずつ増やしていけば、それも立派な健康づくり」だと捉え直してみる。
そのための小さなヒントを、人生の折り返しを迎えた読者の方と一緒に考えていけたらと思います。


なぜ「笑顔」が健康寿命の土台づくりにつながるのか

自律神経のバランスをやさしく整える

私たちの体は、「交感神経」と「副交感神経」という2つの自律神経にはたらきを支えられています。
・交感神経:活動モード、戦闘モード
・副交感神経:休息モード、おやすみモード
このバランスが崩れやすくなると、眠りが浅くなったり、疲れが抜けにくくなったりすると言われています。

国内メーカーの健康情報サイトでも、
笑うことで交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズになり、自律神経のバランスが整いやすくなると紹介されています。
(参考:沢井製薬「“笑い”がもたらす健康効果」 など)

深い専門的な話を抜きにしてざっくり言えば、
「よく笑った日は、夜ぐっすり眠れた」「気持ちがスッと軽くなった」
そんな実感が、自律神経の状態にも関係している可能性がある、ということです。
難しく考えすぎず、まずは「笑える時間を少し増やすこと」自体が、心と体へのやさしいケアになる、と受け取ってもらえたら十分だと思います。

ホルモンや免疫にもプラスに働く可能性

健康長寿に関する情報をまとめたサイトや大学の疫学研究では、
笑いが免疫やホルモン、循環器系に良い影響を与える可能性があると報告されています。
(参考:健康長寿ネット「笑いの免疫機能・ストレスへの作用について」福島県立医科大学・笑いと健康 など)

たとえば、
・ナチュラルキラー(NK)細胞と呼ばれる免疫細胞のはたらきが高まった
・ストレスホルモンと呼ばれる物質が減少した
といった報告もあるようです。
もちろん、これは「笑えば病気にならない」という話ではなく、
「笑いがストレスをやわらげ、結果として体の調子を守る助けになるかもしれない」
という程度の受け止め方がちょうどよさそうです。

人生後半の健康づくりでは、薬やサプリのように即効性を求めすぎないことも大切だと感じています。
日々の笑顔の積み重ねが、少しずつ体の中の環境を整えてくれて、
その結果として「元気に動ける時間」が増えていく。
そのくらいの長い目で見たイメージが、健康寿命には合っているように思います。

心がほぐれると「動きたくなる気持ち」も生まれる

笑顔の大きな力は、「心をほぐしてくれること」だと感じています。
不安やイライラで心がパンパンのときは、「運動しよう」「食事を整えよう」という気持ちそのものが出てきません。

一方で、ちょっとした会話で笑えた日や、テレビや動画でクスッとできた日には、
・少しだけ歩いてみようかな
・あの人に久しぶりに連絡してみようかな
といった、小さな「やってみよう」が自然と湧いてくることがあります。

笑顔は、健康習慣のスタートボタンのようなもの。
「笑えた日には、ついでに体も少し動かしてみる」
そんなゆるいセットにしておくと、健康寿命のための行動が続きやすくなるように思います。


日常で「笑顔」を増やすシンプルなコツ

ひとりの時間でできる「笑顔スイッチ」

「一緒に笑う相手がいない」「人と会う機会が減った」という方も少なくありません。
そんなときでも、ひとりの時間でできる「笑顔スイッチ」はいくつかあります。

  • 好きな番組やお笑いの録画を“笑い用フォルダ”にまとめておく
    疲れたときに探す手間をなくしておくと、「見るまで」がずっとラクになります。
  • 昔の写真アルバムを、あえて引っ張り出して眺める
    若い頃の自分の髪型や服装、子どもたちの小さな頃の表情など、自然と笑みがこぼれるきっかけになります。
  • 「今日あった、ちょっとだけ良かったこと」をノートに一行だけ書く
    「コーヒーがおいしかった」「天気がよかった」など、小さなことほど続けやすく、読み返したときにじんわり笑えます。

大事なのは、「笑おう」と力むことではなく、「笑えるきっかけ」を身近なところに置いておくことです。
スマホのホーム画面の一番目立つところに、お気に入りの笑える動画のショートカットを置いておくのも、一つの工夫かもしれません。

家族・友人との会話で「正解探し」をやめてみる

家族や友人との会話が、いつの間にか
「正しい・間違っているの言い合い」になってしまうことはありませんか。
人生後半になると、それぞれの経験が増えているぶん、意見もはっきりしてきます。

そんなときに意識したいのは、
「正解を決めるための会話」から「一緒に笑うための会話」へ、ほんの少し軌道修正することです。

  • 「どっちが正しいか」より「昔はこんな失敗もしたよね」と、笑える思い出話にシフトする
  • 相手の口ぐせや行動の「ちょっとしたクセ」を、いじりすぎない程度にネタにして笑い合う
  • ニュースや時事ネタを、立場の違いを責める材料ではなく、「自分ならどうするかな?」とゆるく話すきっかけにする

もちろん、深刻な話を笑いに変える必要はありません。
「なんでもかんでも笑いにする」のではなく、「笑えるところは、ちゃんと笑いに変えてあげる」くらいの距離感がちょうどいいと思います。

オンラインで「笑う場」を持っておく

コロナ禍以降、オンラインでの交流はぐっと身近なものになりました。
移動時間もいらず、体力に余裕がない日でも参加しやすいのが魅力です。

・気の合う友人とのビデオ通話
・趣味のオンラインサークル
・好きな芸人さんやアーティストの配信
こういった場に「月に一度だけでも参加する」と決めておくと、
「今月はこれがあるから、もう少しがんばってみよう」という、小さな楽しみになります。

ポイントは、「がんばって参加する勉強会」ではなく、「笑いが自然に生まれる場」を選ぶこと。
真面目な学びの場も大切ですが、健康寿命の視点で見ると、「全力で笑っていい時間」はかなり貴重な栄養になります。


運動が苦手な人こそ「笑顔」を入り口にした健康習慣を

「笑ったついでに、ちょっとだけ動く」くらいで十分

「歩かなきゃ」「筋トレしなきゃ」と考えると、ハードルが一気に上がります。
そこでおすすめなのが、「笑ったついでに、少しだけ動く」という発想です。

たとえば、こんなイメージです。
・テレビや動画を見て笑ったら、そのまま立ち上がって、部屋を一周だけ歩く
・電話やオンラインで楽しく話したあと、イスに座ったまま肩回しや首のストレッチをする
・家族と食卓で笑い合ったあと、食器を片づけるついでに、意識して足を上げながら歩いてみる

「笑い」と「ちょっとした動き」をセットにしておくことで、
運動が苦手な方でも、自然に「体を動かす時間」が増えていきます。
これくらいのライトなスタートでも、半年・一年と続けていくと、
「以前より疲れにくくなった」「外に出るのがおっくうでなくなった」
といった変化につながっていく可能性があります。

「体を追い込む日」と「笑顔を増やす日」を分けて考える

がんばり屋の方ほど、「毎日きちんと運動しないと意味がない」と考えてしまいがちです。
ですが、人生後半の健康づくりでは、「休み方」「抜き方」も含めて設計してあげることがとても大事だと感じています。

そこで提案したいのが、
・体をしっかり動かす日
・体は休めて、笑顔を増やす日にする日

この2つを、意識的に分けてスケジュールに入れておくことです。

「今週は体力的にきついから、無理してウォーキングの距離を伸ばすより、
お笑い番組をしっかり見て、気持ちを軽くする日を1日つくろう」
そんな選択も、健康寿命を長い目で見たときには、立派な“投資”になるように思います。


笑えない日があってもいい。「ゼロ点リセット」の考え方

「笑えない自分」を責めないことも大切なケア

現実には、どうしても笑えない日もあります。
体調がすぐれないとき、仕事や家族のことで心がいっぱいのとき、
「笑顔を増やさなきゃ」と思うほど、余計につらく感じてしまうこともあると思います。

そんな日は、
「今日はマイナスではなく、ゼロ点でOKにする日」
と、心の中で宣言してしまうのも一つの方法です。

・笑えなくてもいい
・運動できなくてもいい
・ただ、これ以上自分を責めるのだけはやめる
この「ゼロ点リセット」の時間も、結果的には心の負担を減らし、
明日以降の「笑顔の余力」を残してくれる大事なケアになります。

小さな「ほっとする行動」を1つだけ残す

笑えない日でも、「ほっとする行動を一つだけやってみる」と、
心が完全なマイナスに落ち切るのを防ぎやすくなります。

  • お気に入りのマグカップで温かい飲み物を飲む
  • 深呼吸を3回だけして、肩の力を抜く
  • 好きな音楽を一曲だけ聴く

これらが直接「笑い」につながらなくても構いません。
「今日はこれだけできた」という、小さな自己肯定感が残るだけでも、
次の日の気持ちの持ち方が少し変わってきます。


和久井自身の経験:笑いを取り戻してから見えたもの

私自身も、体重が重くて体が思うように動かず、
血圧や健康診断の数値にびくびくしていた時期があります。
その頃は、正直なところ「笑う余裕なんてない」と感じていました。

ライザップでのボディメイクに挑戦したときも、
最初のうちは「とにかく体重を落とさなきゃ」という気持ちが強く、
自分に厳しくする方向にばかり意識が向いていました。

ところが、通い続ける中で少しずつ体が変わり始めると、
トレーナーさんや家族との会話の中に「笑い」が戻ってきたんですね。
食事の工夫や、トレーニング中の小さな失敗談も、
「ネタ」として笑い合えるようになってからのほうが、
むしろ健康づくりが長く続けやすくなったと感じています。

そのあたりの山あり谷ありの記録は、
ライザップ体験記ブログ※33キロダイエット成功ブログ大公開
でもかなり正直に書いています。
「真面目にがんばるだけでは続かなかったけれど、
笑いを取り戻してから、ようやく“長く付き合える健康づくり”になってきた」
という感覚は、いまも大切にしているところです。

ここでお伝えしたいのは、
「がんばれる自分」よりも、「笑いながら続けられる自分」のほうが、
結果として健康寿命にはプラスに働くのではないか、という視点です。


今日から試せる「笑顔ファースト」の一日モデル

朝:顔より先に「心を起こす」時間を作る

朝起きたら、いきなりニュースやSNSを見る前に、
「心をやさしく起こす時間」を1〜2分だけ挟んでみるのもおすすめです。

  • カーテンを開けて深呼吸を3回する
  • 「今日はこれができたら合格」と、小さなゴールを一つだけ決める
  • 前の日にメモしておいた「笑える動画」「お気に入りの写真」を1つだけ見る

ここで大事なのは、「やるべきこと」ではなく「やりたいこと」を1つ決めること。
「今日はあの人と電話で話せたらいいな」「夕方に好きなお茶を淹れよう」
そんな“小さな楽しみ”を決めるだけでも、一日の色合いが少し変わります。

日中:用事のついでに「笑顔の寄り道」を入れる

日中は、「用事 + ほんの少しの寄り道」をイメージすると、笑顔のきっかけが増えます。

  • 買い物に出たついでに、公園のベンチで空を眺める
  • 銀行や病院の帰りに、好きなパン屋さんやカフェをのぞく
  • 散歩の途中で、季節の花を見つけたらスマホで写真を撮っておく

これらはどれも、「特別なイベント」ではなく「日常の延長線上」にあります。
特別なことをしなくても、「少しだけ心が緩む時間」を意識して足していくことが、
結果として笑顔の総量を増やしてくれます。

夜:一日を「反省」ではなく「ありがとう」で締めくくる

一日の終わりにやってしまいがちなのが、
「今日も運動できなかった」「また間食してしまった」という反省会です。
もちろん振り返りは大切ですが、健康寿命のためには、
自分を責めすぎないことも同じくらい重要だと感じています。

そこでおすすめなのが、
「今日、ありがとうと言えたこと・言われたこと」を3つだけ思い出す習慣です。

  • スーパーの店員さんが丁寧に対応してくれた
  • 家族がごはんを作ってくれた
  • 友人からメッセージが届いた

思い出せなければ、「今日一日、よくがんばった自分」に対して「ありがとう」と言ってもかまいません
「反省」で一日を締めるのではなく、「感謝」や「ねぎらい」で締める習慣が、
心の土台をじわじわと安定させていきます。


「笑顔を動かす日」を増やすことが、未来の自分へのプレゼント

健康寿命というと、どうしても
・もっと運動量を増やさないと
・食事を完璧にしないと
といった「やることリスト」が頭に浮かびがちです。

もちろん、それらも大切な要素ですが、
心がカチカチに固まったままでは、どんな健康法も長くは続きません。
だからこそ、「体を動かす日」だけでなく、「笑顔を動かす日」を意識的に増やしていくことが、
人生後半の健康づくりには欠かせないのだと思います。

・ひとりでも笑えるきっかけを用意しておく
・家族や友人と「正解探し」ではなく「笑い合う会話」を増やす
・笑えない日は、「ゼロ点リセット」で自分を責めない
こうした小さな工夫の積み重ねが、
「元気に動ける時間=健康寿命」を、じわじわと後押ししてくれるはずです。

年齢を重ねるほど、「声を出して笑える日」は、少しずつ減っていきます。
だからこそ、その一日一日を大事に味わいながら、
体も心も無理なく続けられるペースで「笑顔の貯金」をしていきましょう。
それが、未来の自分へのいちばんやさしいプレゼントになるように感じています。

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