「そろそろ筋トレした方がいいんだろうな…」と感じていても、道具選びで迷ってしまうと、なかなか一歩が踏み出しにくいものです。とくに40代・50代・60代以降は、仕事や家事も忙しく、スポーツクラブに通う時間をつくるのも簡単ではありません。
そこで役立つのが、自宅で気軽に使える「筋トレグッズ」です。道具が一つあるだけで、「ちょっと持ち上げてみようかな」「テレビを見ながら少しだけやってみようかな」という気持ちが生まれやすくなります。
この記事では、健康寿命を意識した筋トレグッズの選び方と、初心者向けのおすすめアイテム、そして続けるためのコツを、人生後半の読者の方に向けてていねいにまとめました。専門家のようなハードな筋トレではなく、「今からでも間に合う、ゆるめの家トレ」をイメージして読んでみてくださいね。
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健康寿命と筋トレグッズの関係
「長く歩ける」「転びにくい」を支えるのは筋肉
健康寿命とは、「病気やケガで寝たきりや要介護になる期間をできるだけ短くし、元気に動ける時間を長くする」という考え方です。その土台になってくれるのが、足腰や体幹の筋肉です。
筋肉は、年齢とともに少しずつ減っていくと言われています。とくに太ももやお尻まわりの筋肉が落ちると、
- 階段がつらくなる
- つまずきやすくなる
- 転んだときに踏ん張りがきかない
といった変化が出やすくなるようです。激しいトレーニングをしなくても、「今ある筋肉をできるだけキープする」「少しずつでも使い続ける」ことが、健康寿命を守るうえでとても大事なポイントになります。
家トレ用グッズは「続ける環境」をつくる道具
筋肉を保つためには、定期的に体を動かすことが大切ですが、時間や体力には個人差があります。そこで力になってくれるのが、自宅で気軽に使える筋トレグッズです。
筋トレグッズは、「短期間でムキムキになるための道具」というより、
- いつでも手に取れる場所に置いておける
- 体調に合わせて負荷を調整しやすい
- わざわざ出かけなくても少し動ける
といった「続けやすい環境づくり」のための道具と考えると、選びやすくなります。筋トレグッズがあることで、「今日はこれだけ動けた」という小さな達成感を積み重ねやすくなるのもメリットです。
健康寿命を意識した筋トレグッズ選びの基本
1. 目的は「長く元気に過ごすこと」
筋トレグッズを選ぶとき、つい「どれが一番効くか」「どれが一番きついか」に目が行きがちです。でも、健康寿命を意識するなら、目的は「長く元気に動ける体を守ること」です。
その視点で考えると、
- 全身をまんべんなく動かせるか
- 呼吸が乱れすぎず、会話ができる程度の負荷で続けられるか
- その日の体調によって強度を変えられるか
といった点が大切になってきます。「きついから効く」ではなく、「無理なく続けられるからこそ、少しずつ効いてくる」というイメージが近いかもしれません。
2. 年齢・体力に合った負荷を選ぶ
筋トレグッズには、重さや硬さ、伸び具合など、さまざまな強度があります。40代と70代とでは体力も違いますし、同じ年齢でも運動経験によって合う負荷は変わります。
はじめは、「少し物足りないくらい」の軽めからスタートして、慣れてきたら少しずつ負荷を上げていく方が安全と言われています。重さや強度の違うグッズがセットになっている商品もありますが、最初の一つは「一番軽いもの」からでも十分です。
3. 安全性と扱いやすさをチェック
筋トレグッズを選ぶときは、カタログの写真だけでなく、
- 握ったときにすべりにくい素材か
- 床を傷つけにくいか、音が出にくいか
- 説明書がわかりやすいか、日本語で書かれているか
といった点もチェックしておくと安心です。特にゴムチューブやバンドは、古くなると切れやすくなるので、厚生労働省や自治体が発行している運動資料などに載っている「安全な使い方」も参考にしてみてください。
4. 置き場所・収納で続けやすさが変わる
どんなに良いグッズでも、押し入れの奥にしまい込んでしまうと出番がなくなってしまいます。健康寿命のための筋トレグッズは、
- リビングのすみにカゴを置いて入れておく
- テレビ台の横に立てかけておく
- デスクのそばに置いて、仕事の合間に使う
など、「目に入る場所」に置いておくことがポイントです。見えるところにあるだけで、「ちょっとやってみようかな」という気持ちにつながります。
5. 気持ちが上がる「見た目」も大切
色やデザインも、意外と大事なポイントです。お気に入りの色のダンベルや、触り心地の良いバランスボールを選ぶだけでも、使うたびに気分が少し明るくなります。
人生後半のボディメイクは、「ワクワク感」が続くかどうかが勝負どころです。自分の部屋に置いておきたくなるようなデザインを選ぶことも、立派なグッズ選びのコツだと思います。
代表的な筋トレグッズと選び方のポイント
ダンベル:持ちやすさと重さの調整がカギ
筋トレグッズの定番といえばダンベルです。二の腕・肩・胸まわりなど、上半身を中心に幅広く使えるアイテムです。
選ぶときは、
- グリップ部分が握りやすく、すべりにくいか
- 床に置いたときに転がりにくい形状か
- 重さを変えられる「可変式」か、固定タイプか
などをチェックしてみましょう。はじめは軽めの固定ダンベルを1セットだけ用意して、「物足りなくなってきたら買い足す」くらいのスタンスでも十分です。
ぼく自身も、ライザップで減量に挑戦したときは、自宅ではシンプルなダンベルを使いながら、ジムでのトレーニングと組み合わせていました。そのときの経験は、リバウンド経験者がライザップで変わった体験談【和久井編】 にまとめていますが、自宅用のダンベルがあることで「今日はジムに行けないけれど、少しだけ動こう」が実行しやすくなりました。
トレーニングチューブ・ゴムバンド:負荷調整がしやすい
チューブやゴムバンドは、ダンベルより軽くて持ち運びもしやすく、体への負担を調整しやすいグッズです。肩まわり・背中・お尻・脚など、全身に使いやすいのが特徴です。
選ぶときは、
- 伸ばしたときにゴムの戻りがスムーズか
- 強度の違う色分けがわかりやすいか
- 持ち手付きか、シンプルなバンドタイプか
などを見てみましょう。肩こり予防のストレッチにも使えますし、椅子に座ったままでもできる動きが多いので、70代以降の方にも取り入れやすいアイテムです。
バランスボール:座るだけでも体幹トレーニングに
バランスボールは、イスの代わりに座るだけでも体幹まわりの筋肉が自然と働きやすくなると言われています。大きさは身長によって目安があるので、商品ページや説明書を確認しながら選んでみてください。
選ぶポイントとしては、
- すべりにくい素材かどうか
- 破裂しにくい「アンチバースト」仕様かどうか
- 空気入れがセットになっているか
などがあります。いきなり激しい動きをする必要はなく、最初は「1日数分だけ座ってみる」ところからスタートしても十分です。
ステップ台・ミニ踏み台:昇り降りで下半身をじんわり強化
小さなステップ台や踏み台も、下半身の筋力づくりやバランス感覚の維持に役立つと言われています。高さが高すぎると膝への負担が大きくなるので、はじめは低めの段差から試してみると安心です。
リビングに置きっぱなしにしておいて、テレビのCM中だけ昇り降りをする、といった「ながらトレーニング」にもぴったりのグッズです。
フォームローラー・ストレッチポール:筋トレとストレッチの橋渡しに
筋トレとは少し違いますが、フォームローラーやストレッチポールのようなグッズは、筋肉をほぐしたり、姿勢を整えたりするのに役立つとされています。
健康寿命を意識するなら、「鍛える」だけでなく、
- こわばった筋肉をやわらげる
- 呼吸をしやすくする姿勢をつくる
といったケアも大事な要素です。筋トレグッズと組み合わせて、「鍛える日」と「ほぐす日」をうまく切り替えると、体も心もラクになりやすいと感じています。
何も買わない「自重トレ」とのバランス
ここまでいろいろな筋トレグッズを紹介してきましたが、実は「何も使わない自重トレーニング」も、とても大事な選択肢です。スクワットやかかと上げ、壁に手をついての腕立てなど、道具がなくてもできる動きはたくさんあります。
グッズはあくまで「プラスアルファ」。何もしたくない日でも、
- とりあえず立ち上がってみる
- 階段を一段だけ余分に上る
など、道具なしでできる動きと組み合わせることで、トータルの活動量を増やしていけると考えています。
筋トレグッズを「習慣」に変えるコツ
1. 「ながら」で使えるグッズを味方にする
長く続けるコツは、「わざわざ時間をつくらなくてもできる形」にすることです。たとえば、
- テレビを見ながらダンベルを軽く持ち上げる
- ドラマを見ている間、バランスボールに座ってみる
- 電話をしながらチューブで軽く肩を回す
など、「〇〇しながら」できる動きを組み合わせると、筋トレグッズが日常生活の一部になりやすくなります。
2. スケジュールより「目に入る場所」を大事にする
カレンダーに「週3回トレーニング」と書いても、忙しい日はなかなか守れないものです。それよりも、
- よく座るソファの横にダンベルを置いておく
- 玄関近くにチューブをかけておく
- 寝室に小さなグッズを1つ置いておく
など、「いつも目に入る場所」にグッズを置く方が、行動につながりやすいと感じています。
3. モチベーションが下がったときの「戻りどころ」を決めておく
やる気が続く日もあれば、何もしたくない日もあります。そんなときは、
- 「今日はダンベルを持ち上げなくても、触るだけ」
- 「バランスボールに座るだけでOK」
といった「戻りどころ」を決めておくと、完全にゼロの日を作らずに済みます。人生後半のボディメイクは、完璧を目指すより「ゼロの日を減らす」ことが、結果的に健康寿命のサポートにつながっていくように感じています。
筋トレグッズと付き合うときの注意点
1. 痛みがあるときは無理をしない
筋トレグッズを使っていると、「ちょっと痛いけれど効いている気がする」と感じることがあります。しかし、鋭い痛みや関節の違和感があるときは、いったんお休みすることも大切です。
筋肉を使ったときの張り感やだるさは、数日で軽くなっていくことが多いですが、痛みが続く場合は、整形外科やかかりつけ医に相談していただくと安心です。
2. 医師の治療中・持病がある場合
高血圧・心臓病・糖尿病などで通院中の方や、手術後・ケガの治療中の方は、主治医や理学療法士などに相談しながら無理のない範囲で筋トレグッズを使うようにしてください。
ぼく自身も、血圧が高めだった時期には、医師のアドバイスを受けながらトレーニングの強度を調整していました。そのときの記録は、ライザップ・高血圧オヤジ54歳の挑戦※減量期の全記録! にまとめています。個人的な経験ではありますが、「医療と運動をうまく組み合わせる大切さ」を実感した期間でした。
3. 買いすぎない・増やしすぎない
筋トレグッズは、見ているだけでも楽しくて、ついあれもこれもと増やしたくなります。ただ、道具が増えすぎると置き場所に困り、かえって使わなくなることもあります。
最初は、
- 上半身用に1つ(ダンベルかチューブ)
- 下半身・体幹用に1つ(バランスボールやステップ台など)
といったように、2〜3個からスタートしてみて、「本当に使うものだけを厳選する」くらいの感覚でちょうど良いかもしれません。
ぼく自身の経験と、読者へのエール
ぼくはライザップに通いながら33kgの減量に取り組んだ経験があります。ジムでのトレーニングはもちろんですが、自宅でのちょっとした筋トレグッズ活用が、気持ちの面でも大きな支えになりました。
その過程や心の揺れ動きは、ライザップ体験記ブログ※33キロダイエット成功ブログ大公開 に日記のように書き残しています。順調なときだけでなく、サボった日や落ち込んだ日のことも包み隠さず書いているので、「自分だけがうまくいかないわけじゃないんだ」と感じてもらえたらうれしいです。
また、「自分はどんなタイプのダイエット・ボディメイクが合いそうか知りたい」という方には、【4タイプ診断】痩せない原因判定(戦略) も用意しています。タイプによって、向いている筋トレグッズの選び方や、続けやすいスタイルも少しずつ違うと感じていますので、参考にしてみてください。
公的な情報も上手に活用しよう
筋トレグッズを選ぶときは、雑誌やSNSの情報だけでなく、国や公的機関が出している資料も参考にすると安心感が増します。たとえば、
などでは、筋トレを含む身体活動の考え方や、安全に行うためのポイントがまとめられています。具体的な回数や強度は、医師や専門家と相談しながら決めていく必要がありますが、「どんな方向性で体を動かしていけばよさそうか」の目安として、こうした資料も参考にしてみてください。
まとめ:筋トレグッズは「未来の自分へのプレゼント」
最後に、この記事のポイントを整理します。
- 健康寿命を伸ばすには、「今ある筋肉をできるだけ保ち、少しずつ使い続ける」ことが大切
- 筋トレグッズは、ハードなトレーニングのためだけでなく、「家で続けやすい環境」をつくるための味方
- 選ぶときは、目的・体力・安全性・置き場所・デザインなどをトータルで見ると、自分に合う一品が見つかりやすい
- 道具を増やしすぎず、「よく使う2〜3個」からスタートするのがおすすめ
- 公的機関の資料や、実際の体験談も参考にしながら、自分のペースで少しずつ続けていくことが何より大切
筋トレグッズを買うということは、「未来の自分のために、今日できる小さな投資をする」ことだと感じています。年齢を重ねるほど、いまの一歩が、数年後・十数年後の自分の動きやすさにつながっていきます。
きっと、この記事を読んでくださっている方は、「まだもう少し、自分の足でしっかり歩きたい」「好きな場所に行ける自分でいたい」と思っておられるはずです。そんな思いがあるなら、重たい決意はいりません。まずは、家に置いておきたくなる筋トレグッズを一つ選んでみるところから始めてみませんか。
本記事の内容は、ぼく自身の経験や公的な情報をもとにまとめた一般的な情報であり、特定の治療や効果を約束するものではありません。体調に不安がある場合や、持病・ケガがある場合は、必ず医師や専門家に相談したうえで、ご自分に合ったペースで取り入れていただければと思います。


