【健康寿命】病院よりも効果がある!? 笑いと運動の相乗効果

「病院に行く前に、自分でできることって何だろう?」
40代・50代を過ぎると、そんなことを考える場面が少しずつ増えてくるかもしれません。
その答えのひとつが、じつはとてもシンプルな
「笑い」と「適度な運動」の組み合わせだとしたら、どう感じるでしょうか。
この記事では、ライザップでボディメイクを続けてきた私・和久井朗が、
自分自身の体験と、公的な情報・研究を参考にしながら、
- なぜ「笑い」と「運動」をセットにすると、心と体にうれしいのか
- どんなやり方なら、人生後半でも無理なく続けやすいのか
- 今日は元気がない…そんな日の「ゆるい工夫」
といったことを、やさしく整理してみました。
寿命を延ばすというよりも、「元気に動ける時間=健康寿命」を伸ばすためのヒントとして読んでみてください。
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「病院よりも効果がある!?」は言い過ぎだけれど…
まず最初に、大事な前置きをしておきますね。
この記事のタイトルは少し遊び心をこめて
「病院よりも効果がある!?」としていますが、
- 病院やお薬がいらない
- 医療よりも笑いと運動のほうが“上”だ
という意味ではありません。
病気になったときに医療の力を借りるのは、とても大切なことです。
そのうえで、「そもそも病院にかかる回数を減らせたらいいよね」という発想で、日常の習慣を整えていくイメージです。
笑いと運動には、
- ストレスをやわらげる
- 血流をよくする
- 人とのつながりを深める
といった、じんわり効いてくる“土台づくり”の力があると考えられています。
だからこそ、「病気を治す」前に「病気になりにくい毎日」を用意しておくための、心強い味方になってくれるのですね。
笑いと運動、それぞれのうれしい効果
笑うと、心も体もふっと緩む
まずは「笑い」だけを取り出してみます。
誰かとおしゃべりしているとき、テレビでお笑いを見ているとき、家族と他愛ないことで笑っているとき…
そんなとき、心の中はどんな状態でしょうか?
きっと、
- 肩の力が抜けている
- イヤなことを一瞬忘れている
- 「ま、いっか」と思える
こんな感覚があると思います。
笑うという行為は、
- ストレスで緊張していた体をゆるめる
- 自律神経のバランスを整える方向に働く
- 免疫の働きにも良い影響がある可能性がある
といったことが、国内外の研究で示されてきました。
東京都予防医学協会の資料「笑いと健康」でも、笑いがストレス軽減や免疫機能のはたらきに関連していることが紹介されています。
参考:東京都予防医学協会「笑いと健康」
もちろん、「笑えば病気にならない」と言い切れるわけではありません。
ただ、ストレスだらけ・笑いゼロの毎日よりも、クスッと笑える時間が多い毎日のほうが、心と体にはやさしいと考えてよさそうです。
適度な運動は、体の“ご機嫌取り”
次に「運動」です。
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、
歩行などの身体活動を増やすことで、生活習慣病やロコモティブシンドローム、うつなどのリスクを下げる可能性があるとまとめられています。
参考:厚生労働省「身体活動・運動の推進」
また、同じく厚生労働省の「アクティブガイド」では、
- 今より「プラス10分」体を動かすこと
- 高齢者は1日40分程度の身体活動を目安にすること
などが、あくまで目安として紹介されています。
参考:アクティブガイド(+10分から始める身体活動)
ここでのポイントは、「いきなり激しい運動をしましょう」ではなく、「今より少し増やしてみましょう」という考え方になっていることです。
少し歩く・ストレッチをする・家事をテキパキこなす…。
こうした動きが積み重なることで、
- 血の巡りがよくなる
- 筋力やバランス感覚を保ちやすくなる
- 夜の睡眠の質が整いやすくなる
といった、長い目で見てうれしい変化が期待できそうです。
組み合わせると、「続けやすさ」という大きな効果が生まれる
笑いも運動も、それぞれ単体でうれしいのですが、
ふたつをセットにすると、さらに大きなメリットが生まれます。
その一番のポイントは、「続けやすさ」です。
たとえば、
- ひとりで黙々とウォーキングする
- 友人とお茶をしながらたくさん笑うけれど、ほとんど動かない
という日常と比べて、
- 友人とおしゃべりしながらウォーキングする
- 家族と買い物に出かけて、歩きながら笑い合う
という時間は、「楽しいから、また行きたくなる」可能性が高くなります。
健康効果の細かい数字よりも、
「苦行ではなく、楽しく続けられるかどうか」が、健康寿命の視点ではとても大きな差になってくるのですね。
「笑って歩く」だけでも立派な健康習慣
ウォーキング+おしゃべりの相乗効果
実際のところ、「笑って歩く」だけでも、かなり立派な健康習慣です。
私自身も、ライザップのトレーニングとは別に、
近所を歩きながら妻や友人と話す時間を大事にしています。
歩きながらおしゃべりしていると、
- 足は自然と動き続けるので、気がつくとそこそこの距離を歩いている
- 話に夢中になっているうちに、呼吸が深くなっている
- 「こんなことがあってね」と心の中のモヤモヤを吐き出せる
こんな“良いことづくめ”の時間になります。
大阪府が紹介している資料では、
「家族や友人と話をしているとき」が、男女ともに「よく笑う場面」として上位に挙げられています。
参考:大阪府「笑いと健康 笑いのストレス解消効果について」
つまり、友人と話す時間を少し“歩く時間”に置き換えるだけでも、笑いと運動の相乗効果が生まれやすいということですね。
歩くスピードより「楽しさ優先」で大丈夫
ここで気をつけたいのは、「頑張りすぎない」ことです。
ウォーキングとなると、
- 早歩きで心拍数を上げないと意味がないのでは?
- 1日◯◯分歩かないと効果がないのでは?
と真面目に考えてしまいがちですが、
健康寿命を意識するなら、まずは「楽しく続けられるかどうか」を優先して大丈夫だと感じています。
ゆっくりペースでも、
- 外の空気を吸う
- 景色の変化を感じる
- 人と話す時間を持つ
これだけで、家の中で一日中座っているより、心身には良い刺激になります。
スピードや距離にこだわるより、
「今日は誰と、どの道を歩こうかな?」と考えるほうが、ずっと続けやすいと実感しています。
一人散歩の日も、ちょっとした工夫で「笑い」をプラス
もちろん、いつも誰かと予定を合わせられるとは限りません。
一人で歩く日が多い方もいらっしゃると思います。
そんなときは、
- お気に入りのラジオ番組やポッドキャストを聞きながら歩く
- 落語や漫才の音声をイヤホンで楽しみながら歩く
- 「今日は道端の“ちょっと面白いもの探し”をしてみよう」とテーマを決める
など、ひとり散歩の中にも笑いのタネを少し混ぜてあげると、気持ちが軽くなります。
私も、「あ、この看板ちょっと変な日本語だな…」とひそかにツッコミを入れながら歩いていることがあります(笑)。
それだけでも、歩く時間がちょっとした娯楽の時間になります。
仲間と一緒だからこそ続く、「笑い×運動」アイデア集
ご近所ウォーキングサークルをゆるく始めてみる
もし仲の良いご近所さんがいれば、
「週に1回、30分くらい一緒に歩きませんか?」と声をかけてみるのもひとつの方法です。
ポイントは、
- 集合場所は家から近い公園やスーパーの前など、わかりやすい場所にする
- スタート時間を固定しすぎず、「この時間帯に来られた人だけで歩く」くらいのゆるさにする
- 雨の日や用事がある日は、何も気にせずお休みOKにする
という「とことんゆるく」なルールにしておくこと。
ブログ読者さんの中にも、
「近所の友人と週1回の朝散歩を続けていたら、それが何年も続いて一番の健康習慣になった」
という方がいらっしゃいます。
途中で新しい人が加わったり、あるいは抜けたりしながらも、
「ここに行けば誰かしらと笑いながら歩ける」場所があると、それだけで心の支えになりますね。
オンラインでつながる「一緒に体を動かす時間」
最近では、オンライン会議のツールを使って、
- 画面越しに顔を見ながら一緒にラジオ体操
- おしゃべりしながら、その場足踏みや軽いストレッチ
といったことをしている方も増えてきました。
物理的に集まるのが難しい家族や友人とも、
「毎週◯曜日の朝は、10分だけ画面越し体操+雑談」と決めておくと、
それだけで笑いと運動とつながりをセットで得られる時間になります。
オンラインなら、
- 遠くに住むお子さん・お孫さんともつながれる
- 移動がいらないので、天候や交通機関に左右されない
- ちょっと疲れたら画面をオフにして休める
という気楽さもあります。
家族との「買い物ウォーク」や公園遊びも立派な運動
運動というと、専用のウェアを着てジムに行くイメージがあるかもしれませんが、
日常の中の「ちょっとした動き」も立派な身体活動です。
たとえば、
- 休日は、車ではなく歩いて行ける範囲のスーパーや商店街を一緒に回る
- お孫さんと公園に行き、ベンチに座るだけでなく、少し一緒に歩いたり遊具のそばをウロウロする
- 駅では、余裕があるときだけ階段を使ってみる
こうした積み重ねも、健康寿命の視点から見ると、とても大きな意味があります。
「今日はどんな話をしながら歩こうかな」と、
会話のネタをひとつ用意しておくだけでも、笑いが生まれやすくなりますね。
体力に不安がある人向けの、ゆるい始め方
まずは医師に相談しておくと安心なケース
持病がある方や、過去に心臓・脳のご病気を経験されている方などは、
「どの程度まで体を動かしてもよいか」を、かかりつけ医に確認しておくと安心です。
特に、
- 胸の痛みや強い動悸が出やすい
- 少し歩くだけで息切れがひどい
- めまい・ふらつきで転びそうになることがある
といった症状がある場合は、自己判断で運動量を増やすより、
まず医師に相談することが勧められています。
医師から「この程度なら問題なさそうですよ」と言ってもらえると、
気持ちもずいぶん楽になります。
ライザップでも、持病のある方は医師の許可を取ってから通うケースがあります。
私が書いた記事
「糖尿病・高血圧など持病があってもライザップに入会できますか??」
でも触れていますが、医療と運動をうまく組み合わせていくことが大切だと感じています。
椅子に座ったままの体操+テレビで笑い時間
いきなり外を歩くのは不安…という方は、
「椅子に座ったまま+テレビで笑い」からスタートしてみてもよさそうです。
たとえば、
- お気に入りのバラエティ番組を見ながら、足首を回す・かかとを上げ下げする
- 両手を前に伸ばして、ゆっくり大きく上げ下げする
- 背筋を伸ばして座り、肩をぐるぐる回す
など、「座ったままできる小さな動き」を組み合わせれば、
心臓への負担を抑えつつ、体をほぐすことができます。
大切なのは、
「テレビを見ながら、つい体も動いていた」という状態をつくること。
これも立派な「笑いと運動の相乗効果」です。
「10分×2回」くらいから始める気楽さ
厚生労働省のガイドラインでも、
「今より10分多く体を動かす」ことから始めることがすすめられています。
いきなり長時間歩くのではなく、
- 朝に10分、夕方に10分の散歩
- 昼間に10分の買い物ウォーク、夜に10分のストレッチ
というように、短い時間を2〜3回に分けるだけでも十分です。
「今日は10分歩けただけでも上出来」くらいにハードルを下げておくと、
体力に自信がない方でも、少しずつ「動ける時間」を増やしていきやすくなります。
がんばりすぎないための、ゆるいマイルール3つ
1. 人と比べない
誰かと一緒に歩いたり運動したりすると、つい、
- あの人のほうが歩くのが速い
- 自分だけ息が上がってしまう
と、比べて落ち込んでしまうことがあります。
でも、「体力」も「持病」も「生活リズム」も、人それぞれです。
健康寿命の視点でいちばん大切なのは、
「昨日までの自分と比べてどうか」というところ。
- 先週より、少し歩くのが楽になった
- 前は途中で休んでいた坂道を、今日は一気に上がれた
- 気分の落ち込みが少し軽くなってきた気がする
こんな小さな変化に目を向けていけると、
人と比べて落ち込むより、「自分のペースで育てていく楽しさ」を感じやすくなります。
2. 距離より「笑った回数」を目安にする
歩数計やスマホのアプリで、
- 何歩歩いたか
- 何キロ歩いたか
をチェックするのも楽しいのですが、
「健康寿命×笑い」というテーマなら、別の物差しも用意してみませんか?
たとえば、
- 今日の散歩で、声を出して笑った回数
- ニヤッとした瞬間の回数
- 「楽しかったな」と思えた出来事の数
を、自分なりにカウントしてみるのです。
「今日は2回しか笑わなかったからダメ」と評価するのではなく、
「昨日より1回増えたな」「今週はよく笑った週だったな」と、
ゆるく振り返るための目安にしてあげるだけで十分です。
3. できない日があっても、気にしすぎない
仕事や家の用事、体調の波などで、
どうしても歩けない日・笑う余裕がない日もあります。
そんな日は、無理に自分を責めず、
- 今日は休息の日だった
- 明日はちょっとだけ笑えることを探してみよう
くらいの気持ちで過ごせると、長い目で見てストレスが少なくなります。
健康寿命を伸ばすコツは、
「やめないための工夫」を持っておくこと。
途中でお休みしても、また再開できればそれでOKだと、私は思っています。
私が感じた「笑いと運動」の相乗効果
ライザップで実感した「一人では出せない笑い」
ここで少し、私自身の体験もお話しさせてください。
私は50代でライザップに通い始め、
食事とトレーニングで大きく体が変わりました。
詳しい経緯は
「ライザップ体験記ブログ※33キロダイエット成功ブログ大公開」
に書いているのですが、
振り返ってみると、「笑い」と「運動」がいつもセットになっていたように感じます。
トレーナーさんとのセッションでは、
- キツい種目の合間に、くだらない雑談で笑う
- フォームを直すときも、ユーモアを交えながら伝えてもらう
- 体重のグラフを見ながら、「ここでちょっとサボりましたね〜(笑)」と一緒に反省する
といったやり取りがありました。
一人で黙々と筋トレをしていたら、途中でやめていたかもしれません。
でも、人と笑い合いながら体を動かしていたからこそ、何年も続けてこられたのだと思います。
「笑って動ける体」は、人生の楽しみ方を増やしてくれる
体重が減ったことや、血液検査の数値が良くなったことももちろん嬉しかったのですが、
それ以上に大きかったのは、
- 人と会うのが前より楽しみになった
- 出かけることに前向きになった
- 「あと何年、こうやって歩けるだろう」と考えたときに、少し安心感が増えた
という、「人生の楽しみ方が増えた感じ」です。
健康寿命とは、
「自分の足で歩いて、自分の口で食べて、自分の頭で考えながら暮らせる時間」だと、私は思っています。
その時間を少しでも伸ばしていくために、
特別なことではなく、
- 誰かと笑い合う
- 適度に体を動かす
- できる範囲で習慣として続ける
というシンプルな積み重ねが、じわじわ効いてくるのではないでしょうか。
まとめ:病院のお世話になる前に、日常の「楽しい一歩」を増やそう
最後に、この記事の内容をもう一度まとめます。
- 笑いには、ストレスをやわらげたり、心身の緊張をほぐしたりする働きがあると考えられている
- 適度な運動は、血流や筋力、メンタルの安定など、さまざまな面から健康寿命を支えてくれる
- 笑いと運動を組み合わせると、「楽しいから続けられる」という大きなメリットが生まれる
- ウォーキング+おしゃべり、オンライン体操、家族との買い物ウォークなど、日常の中に取り入れやすい方法はたくさんある
- 体力に不安がある方は、医師に相談しながら「プラス10分」「椅子に座ったまま体操」など、やさしい方法から始めていけば大丈夫
- 人と比べず、距離ではなく「笑った回数」を目安にし、できない日があっても気にしすぎないことが、長く続けるコツ
病院や薬が必要になる場面は、人生のどこかでやってくるかもしれません。
それでも、「笑って歩ける時間」を少しでも長く持てたら、
毎日の満足度は大きく変わってくるはずです。
今日のところは、
- 誰かと電話で話して、少し笑う
- 自宅の周りを10分だけ歩いてみる
- テレビでお気に入りのお笑いを見ながら、足首を回してみる
このうち、どれかひとつだけでも十分です。
「病院よりも効果がある!?」というのは少し大げさかもしれませんが、
笑いと運動をセットにした小さな一歩が、未来の自分をだいぶラクにしてくれる――私はそんなふうに感じています。
この記事が、あなたの「笑って動ける時間」をほんの少しでも増やすきっかけになれば、とてもうれしいです。

