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【健康寿命】心が動けば体も動く、幸せが健康を呼ぶ

40代・50代を過ぎると、「体のために何かしなきゃ」と頭では分かっていても、
実際にはなかなか動けないことが増えてきますよね。
仕事や家族のこともあるし、疲れているし、気づけば今日もソファから動かず一日が終わっていた…。

そんなとき、私がライザップでのボディメイクや、その後の体づくりを続ける中で強く感じたのが、
「心が動けば、体も自然と動き出す」ということでした。
義務感だけで続けるのは、思っている以上に難しいのですが、
「楽しい」「うれしい」「気持ちいい」と感じる瞬間があると、
人はびっくりするくらい素直に行動できるようです。

この記事では、「幸せ」や「うれしさ」といった心の動きが、
どうして健康寿命(元気に動ける時間)を支えるのかを、
なるべくむずかしい専門用語を使わずにお話ししていきます。
人生の後半戦を、少しでもごきげんに過ごすヒントとして読んでもらえたらうれしいです。


目次(表示させると見出しが見られますよ!)

心が動くと、なぜ体も動きやすくなるのか

「楽しい」と感じると、脳が「またやろう」と覚える

私たちの脳は、「楽しかった」「気持ちよかった」という経験をすると、
その記憶に「ごほうびマーク」をつけてくれると言われています。
心理学や行動医学の分野では、これを報酬系の働きとして説明することが多いようです。

たとえば、音楽を聴きながらのんびりストレッチをして、
終わったあとに「体がポカポカして気持ちいいな」と感じたとします。
すると脳は、「ストレッチ=ちょっといいことが起きる」と覚えてくれて、
次に同じ音楽を聴いたときに「またやろうかな」という気持ちを引き出してくれます。

逆に、「やらなきゃいけないから無理にやった」「つらいだけだった」という経験が続くと、
脳はその行動に、ちょっとした「マイナスマーク」をつけてしまいます。
結果として、次に同じことをしようとしたとき、
頭のどこかでブレーキがかかりやすくなるのです。

義務感だけだと、ストレスがたまりやすい

「運動しないとダメだ」「もっと食事に気をつけないと…」と、
自分を責めるような言葉が増えると、それ自体がストレスになりやすいと言われています。
厚生労働省の白書でも、幸福感と健康の関係が取り上げられていて、
特に高齢世代では「健康であること」が幸福感の大きな要素になっていると報告されています。
参考:
厚生労働省「平成26年版厚生労働白書」

「健康になりたい」と思うのはとても自然なことですが、
その気持ちが「できていない自分へのダメ出し」ばかりになると、
心のエネルギーがどんどん減ってしまいます。
エネルギーが減った状態で体を動かすのは、やっぱりしんどいですよね。

だからこそ、健康習慣を考えるときは、
「自分を追い込むためのルール」ではなく、
「自分をごきげんにするための仕組み」として
作り直してみるほうが、長い目で見ると続きやすいのだと思います。


「幸せな気持ち」と健康寿命の関係

ポジティブな感情は、自律神経を整えやすいと言われている

近年は、「ウェルビーイング(心と体と社会のつながりを含めた幸せ)」という言葉も
よく聞かれるようになりました。
内閣府が行った生活の質に関する調査でも、
生活満足度や健康状態、社会とのつながりなどが
総合的な幸福感と関係していると報告されています。
参考:
内閣府「満足度・生活の質に関する調査報告書2024(概要)」

専門家の方たちは、前向きな感情が増えると、
交感神経と副交感神経のバランスが整いやすくなり、
血圧や脈拍、睡眠などにも良い影響が出る可能性があると考えているようです。
もちろん個人差はありますが、「楽しい」「ありがたい」「うれしい」と感じる時間が増えると、
体もリラックスしやすくなるのは、なんとなく実感としても分かりますよね。

笑い・生きがい・人とのつながりが、健康感を高める

ある自治体の調査では、成人と高齢の両方の世代で、
「相談できる相手がいる」「よく笑う」「生きがいがある」
といった要素が、幸福感と健康感のどちらにも関係していると報告されています。

つまり、「自分は一人じゃない」と感じられることや、
小さくても「これが楽しみ」というものがあることが、
心の健康だけでなく、体の健康感まで支えている可能性があるということです。

国立研究開発法人 国立長寿医療研究センターなどの研究でも、
食事や運動と同じように、「生きがい」や「幸福感」が
長寿と関係していることが報告されています。
参考:
東京都健康長寿医療センター「食・運動と健康長寿 −生きがい・幸福感との関連から−」

こうした調査や研究を見ていると、
「幸せだから健康になるのか、健康だから幸せなのか」というよりも、
お互いに影響し合っている、というイメージに近いようです。
だからこそ、「健康のためにガマンする」だけではなく、
「自分にとっての小さな幸せを増やす」ことも、
健康寿命を守る大事な作戦のひとつとして考えてみたいところです。


好きなことを起点にした健康づくりのアイデア

ここからは、「心が動くこと」を起点にした
具体的な健康づくりのヒントをご紹介します。
どれも、きっちりやる必要はありません。
「これならちょっとやってみたいかも」と思えるものを、
ひとつでも拾ってもらえたら十分です。

音楽×ゆるい動きで、ラクに体をほぐす

ヘッドホンやスピーカーで好きな音楽を流しながら、
リズムに合わせて肩を回したり、足踏みをしたりするだけでも、
血行がよくなり、気分転換になります。
ダンスのように上手に動く必要はありません。

おすすめは、こんな感じのゆるいルールです。

  • ・1曲だけ、立って聴く(その間は好きに揺れる)
  • ・テレビをつける前に、1曲だけ音楽タイムをつくる
  • ・気分が落ちたら、「とりあえず1曲だけ」と決めて再生する

文部科学省がまとめた運動のエビデンスでも、
日常的に体を動かしている人ほど、
主観的な健康感や生きがいを感じやすいという結果が紹介されています。
参考:
文部科学省「スポーツが健康にもたらす効果等のエビデンスに関する調査研究」

本格的なトレーニングでなくても、
「音楽に合わせて体をゆらす」くらいからなら、気楽に始められそうですよね。

趣味とセットにして「ついで活動」を増やす

ウォーキングを「運動として」頑張ろうとすると続きにくくても、
好きな趣味とセットにすると、意外と続きやすくなることがあります。

  • ・写真が好きな人なら、「夕焼けを撮りに行く散歩」
  • ・神社仏閣が好きなら、「週末にひとつだけ御朱印をもらいに出かける」
  • ・カフェ好きなら、「少し遠めの店まで歩いて行って、帰りも歩く」

目的はあくまで「趣味を楽しむこと」で、
ウォーキングはそのための移動手段という位置づけです。
気づけば歩数が増えていて、結果的に体にもいい、という形を目指したいところです。

家事×ちょこっと筋トレで「がんばらない運動習慣」

家事の最中に、少しだけ体の使い方を変えるだけでも、
筋力維持の助けになると言われています。

  • ・歯みがき中は、かかとの上げ下げをゆっくり繰り返す
  • ・電子レンジの待ち時間に、イスからの立ち上がりを数回だけ追加
  • ・洗い物の後に、キッチンの前で肩回しと深呼吸をセットにする

「わざわざ運動の時間を取る」のではなく、
すでにある家事のスキマに、ちょこっと動きを足していくイメージです。
これなら、「運動をしなきゃ」と身構えなくても、
自然と体を動かす回数を増やしていけます。


心があたたかくなる人間関係が、体も守ってくれる

「ありがとう」を伝えるだけでも、心は少し軽くなる

人とのつながりが、健康感や幸福感と関係しているという研究は、
日本でも少しずつ増えているようです。
厚生労働省の「通いの場」に関する資料でも、
地域の集まりに参加することで、健康意識の向上や
認知症の発症リスクの低下がみられたと紹介されています。
参考:
厚生労働省「通いの場の課題解決に向けたマニュアル」

とはいえ、「地域の集まりはちょっと苦手」という方も多いと思います。
そんな場合は、まずは身近な人に「ありがとう」を伝えるところから始めてみるのも一案です。

  • ・家族がしてくれた家事に「助かったよ、ありがとう」と一言足す
  • ・お店の店員さんに、「ていねいにありがとうございます」と目を見て伝える
  • ・SNSで、励まされた投稿に「いいね」やコメントで感謝を返す

小さな「ありがとう」の積み重ねは、
相手との関係をやわらかくし、自分自身の心もポッとあたたかくしてくれるように感じます。
それが結果として、ストレスを和らげ、
体の緊張をゆるめるきっかけにもなるかもしれません。

一緒に笑う時間は、心の栄養になる

「笑い」がストレスホルモンの低下に関係しているという報告もあります。
落語や漫才、コメディ映画など、なんでも構いません。
大切なのは、「一人で無理に笑う」ことではなく、
誰かと一緒に、同じものを見て笑う時間を少しでも増やすことのようです。

家族や友人と、お気に入りのお笑い番組を共有したり、
オンラインで気軽に話せる仲間をつくったりするのも良さそうです。
「一緒に笑う人がいる」という感覚そのものが、
心の安心につながっていくように感じます。


義務感ゼロで続く「心が動くマイルール」の作り方

① まずは「自分の心が動く瞬間」をメモしてみる

健康づくりの前に、一度立ち止まって、
「どんなときに心がふっとあたたかくなるか」を書き出してみるのもおすすめです。

たとえば、こんな視点でノートにメモしてみます。

  • ・最近「楽しかったな」と思えた瞬間は?
  • ・「うれしい」「ありがたい」と感じた場面は?
  • ・時間を忘れて夢中になれたことは?

書き出してみると、「人と話しているときが好き」「音楽が流れているときが落ち着く」
「自然の中を歩くとホッとする」など、自分なりの傾向が見えてくることがあります。
その「心が動く瞬間」を、一つずつ健康づくりに結びつけていくイメージです。

② 1日5分の「ごきげんタイム」を決める

いきなり大がかりな習慣を作ろうとせず、
まずは「1日5分だけ、自分をごきげんにする時間」を決めるところから始めてみます。

たとえば、

  • ・朝起きたら、好きな音楽を1曲だけ聴きながらストレッチ
  • ・夕食後に、ゆっくりお茶を飲みながら今日の「よかったこと」を3つ書く
  • ・寝る前に、深呼吸をしながら「ありがとう」を3人分思い浮かべる

ポイントは、「やったら健康にいいから」ではなく、
「やると自分の心が少しラクになるから」という視点で選ぶことです。
その結果として体も少しほぐれてくるなら、まさに一石二鳥ですよね。

③ うまくいかない日を「失敗」にしない

どんなにいい習慣でも、毎日完璧に続けるのは至難の業です。
私自身、ライザップでの減量中も、その後の体型維持も、
「今日はできなかったな」という日が何度もありました。

そんなときに役立ったのが、
「三日坊主でも、四日目に戻ってくればOK」という考え方です。
うまくいかない日を「ダメな日」と決めつけず、
「今日は充電日。明日ちょっとだけ戻ろう」とゆるく受け止める。
その方が、長い目で見て習慣が続きやすいように感じています。


楽しさを手がかりに体づくりを続けてきた、私の実体験

「結果を出したい」だけでは続かなかった

私は50代でライザップに通い、結果として38キロの減量を経験しました。
そのとき強く感じたのが、「結果を出したい」という気持ちだけでは、
長い月日をかけた体づくりは続かない、ということでした。

もちろん、「痩せたい」「健康診断の数値を良くしたい」という動機も大切です。
ただ、それだけだと、疲れている日や気分が落ちている日に、
どうしても「まあ今日はいいか」となりやすいんですよね。

「小さなうれしさ」を積み重ねることで、いつの間にか続いていた

私がライザップやその後のボディメイクを続けてこられたのは、
トレーナーさんとの会話が楽しかったり、
体の変化を「一緒に喜んでくれる人」がいたからだと感じています。
トレーニングそのものより、
「今日も一歩進めた」と感じられる小さなうれしさが、
心のエネルギーになってくれました。

そのあたりのことは、

ライザップ体験記ブログ※33キロダイエット成功ブログ大公開

にもくわしくまとめていますが、振り返ってみても、
「楽しさ」と「応援してくれる人」の存在がなければ、
ここまで続けることは難しかったと思います。

だからこそ、この記事を読んでくださっているあなたにも、
「完璧なやり方」より先に、
「自分がうれしくなる工夫」を見つけてほしいと感じています。


今の自分のまま、「幸せのタネ」から健康寿命を育てていく

「幸せだから運動する」のでも、「運動するから幸せ」のでもなく

ここまで、「心が動けば体も動きやすくなる」というテーマでお話してきました。
改めて整理すると、健康寿命を伸ばすうえで大切なのは、

  • ・義務感だけで頑張るのではなく、「楽しい」「うれしい」を増やすこと
  • ・人とのつながりや「ありがとう」を大事にすること
  • ・完璧よりも、「三日坊主でも戻ってくればOK」というゆるさを持つこと

このあたりにあるのではないかと、私は感じています。

「幸せだから運動する」のか、「運動するから幸せになる」のか。
そのどちらか一方ではなく、
お互いが支え合う関係を、少しずつ育てていくイメージに近いのかもしれません。

「今からでも間に合う」を合言葉に、できることから

40代・50代・60代・70代と、年齢を重ねるほど、
体の変化や体力の低下を意識する場面は増えていきます。
私自身も、若い頃と比べれば、明らかに回復には時間がかかりますし、
無理がきかなくなってきたことを日々実感しています。

それでも、「今の自分にできる範囲で、
心が少し軽くなることを増やしていく」という姿勢があれば、
健康寿命はまだまだ伸ばしていけるのではないかと思っています。

今日この記事を読み終えたあと、もしよかったら、

  • ・好きな音楽を1曲だけ流してみる
  • ・誰かに「ありがとう」とメッセージを送ってみる
  • ・今日の「ちいさな幸せ」を1つだけノートに書いてみる

そんな小さな一歩から始めてみませんか。
それがきっと、「心が動けば体も動く」感覚につながり、
あなた自身の健康寿命をそっと支えてくれるはずです。

これからも一緒に、人生後半を「元気に動ける時間」で
できるだけたっぷり満たしていきましょうね。

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