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【健康寿命】今ある体を大切にする人が未来を変える

「もっと痩せたら…」「しわが減ったら…」「若いころの体に戻れたら…」。
人生の後半にさしかかると、つい“理想の体”ばかりを見てしまいがちです。ぼく自身も、ライザップに通う前は鏡を見るたびにため息が出て、「本気を出すのは痩せてから」と先送りをくり返していました。

けれど今振り返ると、未来を変えてくれたのは「劇的な変化を待つ時間」ではなく、今日の体にそっとクリームを塗るような、小さな自己ケアでした。完璧からはほど遠い体でも、「今の自分」を雑に扱わないことが、結果として健康寿命を守ってくれる土台になると感じています。

この記事では、40〜70代の方に向けて、今ある体を大切にすることで未来の自分が変わっていく考え方と、具体的な自己ケアのヒントをまとめてみました。難しい理論より、今日からできるやさしい習慣を中心にお届けします。

今の体を「仮の姿」扱いしていませんか

「痩せたら本気を出す」が心と体を疲れさせる

「どうせこの体は仮の姿。ダイエットに成功するまでは本当の自分じゃない」。
そんなふうに感じてしまうことはないでしょうか。ぼくも以前は、写真に写る自分を見ては「これは本来の自分じゃない」と目をそらしていました。

でも、どれだけ「仮の姿」だと思っても、今日・今、この瞬間に動いてくれているのは、まぎれもなく現在の自分の体です。歩く、笑う、ご飯を味わう、人と話す。どれも「今の体」が頑張ってくれているからこそできることですよね。

「痩せたらちゃんとケアする」「若返ったら運動を始める」と先延ばしにしていると、心のどこかで「今の自分は雑に扱っても構わない」と許可を出してしまいやすくなります。すると、夜更かしが続いたり、ストレス食いが増えたり、体をいたわる行動から遠ざかりやすくなってしまいます。

今の体を雑に扱うと、どんなことが起こりやすい?

もちろん、少しくらい不摂生をしたからといって、すぐに大きな病気になるわけではありません。ただ、

  • 疲れていても無理をするのが当たり前になる
  • 肩こり・腰痛・だるさを「年のせい」と片づけてしまう
  • 肌あれや乾燥、むくみなどのサインを見過ごしがちになる

こうした「小さな違和感」を長く抱えたまま過ごすと、生活の質が少しずつ下がってしまいます。
厚生労働省の「e-ヘルスネット」では、健康寿命を「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と説明していますが、平均寿命との間には男女ともに約10年前後の差があるとされています。

この「差」を少しでも縮めるカギのひとつが、今の体を雑に扱わないことだとぼくは感じています。特別なことではなく、「今日の体調はどうかな?」と気にかけてあげるところから、健康寿命への一歩が始まるのだと思います。

健康寿命の視点で見る「今の体」の価値

健康寿命とは、「元気に動ける時間」

ニュースなどでもよく耳にするようになった「健康寿命」という言葉。
単に長く生きる年数ではなく、「自分のことを自分でこなしながら生活できる期間」を指す指標として、国の取り組みの中でも大切にされています。

厚生労働省が進めている「健康日本21」では、運動・食事・休養などの生活習慣を整えることで健康寿命を延ばしていこうという方針が示されています。難しい計画のように見えますが、根っこにあるのはとてもシンプルで、

  • 少しでもよく眠る
  • 無理のない範囲で体を動かす
  • バランスよく食べる
  • ストレスを抱え込みすぎない

といった日々の積み重ねを大事にしましょう、というメッセージです。

つまり、「若い体に戻ること」よりも、「今の体でできることを増やす・維持する」ほうが、健康寿命の観点ではずっと大事ということ。見た目の変化ももちろん嬉しいですが、階段をスッと上がれる、旅行を楽しめる、趣味に集中できる――そんな「動ける時間」を増やしてくれるのが、今の体へのやさしいケアなのだと思います。

小さな不調は、体からの「ささやき」

腰が重い、膝がこわばる、夜中に目が覚める、肌がカサカサする…。
こうした症状は、検査をしてもすぐに病名がつくようなものではないかもしれません。でも、体からの「ささやき声」のようなサインと受け取ってあげると、向き合い方が変わってきます。

東京都の保健医療局は、健康コラムの中で「自分の大切なからだについて真剣に考えるきっかけに」といったメッセージを発信しています。区市町村から届く検診のお知らせも、「今の体の状態を知るためのチャンス」として受け取ってほしい、という呼びかけです。

検診や通院だけでなく、日々のセルフチェックやボディケアも、同じように「今の体と会話をする時間」になります。お風呂あがりにクリームを塗るとき、手のひらで肌の状態を確かめながら「今日は少し乾燥ぎみだな」「ここの筋肉、こっているな」と気づく。それだけでも立派な自己ケアです。

今の体を大切にする自己ケアの基本

① 触れて、感じて、気づくボディケア

入浴後に、腕や脚、お腹や腰にボディクリームやオイルを塗る。
それだけ聞くと「美容のためのケア」というイメージが強いかもしれませんが、人生後半のボディケアは、「自分の体の状態を確かめる時間」でもあります。

たとえば、

  • むくみやすいところはどこか
  • 冷たく感じる部分はないか
  • かさつき・かゆみが出やすい場所はどこか

こうした感覚は、自分の手で触れるからこそ分かるものです。
国産メーカーのボディケアシリーズでも、シニア世代の肌について「年齢とともに乾燥しやすくなり、保湿ケアが大切になる」といった解説が多く見られます。例えば、ミノンボディケアシリーズでは、年齢肌のうるおいを守る洗浄と保湿の大切さが紹介されています。→ 楽天市場で確認する

また、介護の現場から生まれた保湿ローションとして、牛乳石鹸の「ツナグケア」シリーズのように、高齢者の乾燥肌や敏感肌を想定して開発された製品もあります。どのメーカーを選ぶにしても、「年齢肌」「敏感肌」「乾燥対策」など自分の状態に合った表記を目安にしながら、無理なく続けられるものを選んでみるとよさそうです。

大事なのは、“どのクリームを使うか”よりも、“その時間を通して自分の体と仲良くなれるか”という視点です。塗りながら、「今日も動いてくれてありがとう」と心の中で声をかけるだけでも、体との距離がぐっと近くなります。

② 食事・睡眠・運動を「罰」ではなく「ご褒美」にする

ダイエットを意識すると、

  • 「これは食べちゃダメ」
  • 「運動しなきゃいけない」
  • 「早く寝ないといけない」

と、どうしても“罰ゲーム”のような感覚になりやすいですよね。
でも、健康寿命を考えるうえでは、食事・睡眠・運動は本来、

  • 体がホッとする時間
  • 明日の自分を楽にするためのプレゼント
  • 「よく頑張ったね」と自分をねぎらう儀式

といった「ご褒美」のような存在であってほしいと、ぼくは感じています。

たとえば、

  • 夜の食事を少し軽くしてみるかわりに、朝ごはんを楽しみなメニューにする
  • ウォーキングを「運動ノルマ」ではなく、「好きな音楽やラジオをじっくり聴ける時間」にしてみる
  • 布団に入ったら、今日あった「小さなよかったこと」を3つ思い出してから眠る

こうした工夫をすると、自分を責める習慣から「自分をいたわる習慣」へと少しずつシフトしていきます。国の「健康日本21」でも、目標値として歩数や睡眠時間が示されていますが、大切なのは、自分に合ったペースで生活リズムを整えていくことだとされています。

「今日は歩けなかった」ではなく、「昨日より5分多く歩けた」「いつもより10分早く寝られた」といった、できたことベースで自分を見てあげると、体も心も少しずつ軽くなっていきます。

③ 「ライザップで変わった体験」から学んだ、今の体とのつきあい方

ぼく自身は、ライザップに通って33キロの減量を経験しました。もちろん体重が落ちていくのは嬉しかったのですが、振り返ると一番大きかったのは、「今の体をどう扱うか」という意識がガラッと変わったことです。

たとえば、

  • トレーナーに「今日はどんな体調ですか?」と毎回聞かれるので、自分でも体の声を聞く習慣がついた
  • 食事の内容だけでなく、「食べたあとに体がどう感じているか」を意識するようになった
  • 「うまくできなかった日も、また明日から一緒に整えていきましょう」という声かけに救われた

こうした積み重ねが、「体を敵ではなく、味方として扱う」意識につながりました。
その過程は、ぼくの体験をまとめた記事「リバウンド経験者がライザップで変わった体験談【和久井編】」にもくわしく書いていますが、減量よりもむしろ、今ある体とどう付き合っていくかを学ばせてもらった時間だったと感じています。

もちろん、ライザップに通うかどうかが大事なのではなく、「今の体を雑に扱わず、丁寧に向き合ってみよう」という一歩が大切だということをお伝えしたいのです。

心の向き合い方を変えると、体との距離も変わる

自分の体にかける言葉を、少しだけ変えてみる

体との関係を見直すうえで、意外と大きな影響を持っているのが「心の中で自分に何を言っているか」です。

たとえば、鏡を見たときに、

  • 「また太った」「しわが増えた」
  • 「このお腹、どうしようもないな」

という言葉が浮かぶのがクセになっていると、無意識のうちに体を「ダメ出しの対象」として扱ってしまいます。すると、「どうせこの体だから」「今さら遅い」という気持ちが強くなりやすく、行動を起こすエネルギーも出にくくなります。

いきなりポジティブな言葉に変えるのは難しくても、たとえばこんなふうに、ちょっとニュアンスをやわらかくしてみるのはどうでしょう。

  • 「今日も一日、よく頑張ってくれている体だな」
  • 「このお腹も、これまでの歴史を一緒に歩んできた相棒だ」
  • 「少し重たく感じるけれど、ここから少しずつ軽くしていけるかもしれない」

言葉を変えると、体への態度も自然と変わってきます。
「ダメな体」ではなく、「これからも一緒に生きていく大事な相棒」として見られるようになると、ケアを続けるモチベーションも穏やかに保ちやすくなります。

誰かと比べるより、「昨日の自分」と比べてみる

SNSやテレビを見ていると、同世代でも驚くほどスリムな人や、筋肉のついた人がたくさん出てきます。そうした人たちを見て、「自分はダメだ」と落ち込んでしまうこともありますよね。

けれど、健康寿命の観点から見ると、比べるべき相手は他人ではなく「昨日の自分」です。

  • 昨日より5分長く歩けた
  • 先週より肩こりが少しラクになった気がする
  • 前よりも眠りが深くなってきた

そんな小さな変化を見つけてあげると、「自分の体もちゃんと応えてくれているんだな」と感じられるはずです。これも立派なセルフラブ(自分を大切にする気持ち)の一つです。

ライフステージごとの「今の体」の受け入れ方

40〜50代:まだまだ動けるからこそ、オーバーワークに注意

40〜50代は、「まだ若いころの感覚で動ける」と感じる一方で、疲れが抜けにくくなったり、体重が落ちにくくなったりする時期でもあります。

この時期に大切なのは、

  • 「若いころの全力」ではなく、「今の自分にとってちょうどいい全力」を探すこと
  • 仕事・家事・育児・介護など、抱えている役割の多さを自覚し、自分のケアの時間も予定に入れてしまうこと
  • 頑張りすぎて体を壊す前に、「少し休む勇気」を持つこと

です。
健康寿命をのばすうえでも、「パワフルに働き続ける」ことだけが正解ではありません。適度にブレーキを踏みながら、自分にとってちょうどいい生活リズムを探していくことが、むしろ大事な時期といえるかもしれません。

60〜70代:守りに入りすぎず、「小さなチャレンジ」を楽しむ

60〜70代になると、「もう無理はできないし、なるべく安静にしていたほうがいい」と感じる場面も増えてきます。もちろん、持病や体調によって安静が必要な場合もありますが、「動かないこと=安心」と決めつけてしまうと、体の機能は少しずつ落ちていってしまいます。

都立病院の医療・健康コラムでも、歳を重ねても健康に暮らすためのヒントとして、無理のない範囲での運動や生活リズムの工夫が紹介されています。ポイントは、「がんばる運動」よりも、

  • 買い物ついでに少し遠回りをして歩く
  • イスに座ったまま足首を回す
  • テレビを見ながらゆっくり深呼吸をする

といった「小さなチャレンジ」を生活の中に散りばめることです。

「この年だから、もう体は変わらない」とあきらめてしまうと、セルフケアの意欲も下がってしまいます。でも、今ある体を大切に扱うことで、70代でも80代でも、出来ることは少しずつ増やしていけるはずです。

今日からできる「今の体を大切にする」チェックリスト

毎日続けたい、ささやかな習慣

最後に、今日から取り入れやすい「今の体を大切にする」ためのチェックリストをまとめてみます。全部を完璧にやる必要はありません。「これならできそうだな」と感じるものを一つだけ選んでみるところから始めてみてください。

  • お風呂あがりに、腕か脚のどこか一か所だけでもクリームを塗る
  • 朝起きたら、「今日も動いてくれてありがとう」と体にひと言あいさつをする
  • エレベーターではなく、1フロアだけ階段を使ってみる
  • 食事の前後に、「食べたあと体がどう感じているか」を観察してみる
  • 夜寝る前に、その日できたことを1つだけ書き出してみる(歩けた・ストレッチできた・早めに寝られた、など)

どれも小さな行動ですが、続けることで「自分の体を大切に扱うのが当たり前」という感覚が少しずつ育っていきます。

落ち込んだ日のリセット方法

とはいえ、人間ですから、「つい食べすぎた」「何日も運動ができていない」と落ち込む日もあります。そんなときは、

  • 「ダメな自分」探しではなく、「ここからできる小さな一歩」を探す
  • 完璧にやり直そうとせず、「まずは今日1回だけ散歩してみよう」くらいにハードルを下げる
  • 信頼できる人や家族に、「最近ちょっと体が重くてさ」と正直に話してみる

といったリセットの仕方を用意しておくと、気持ちがラクになります。

ぼく自身も、ライザップ卒業後にうまくいかない時期がありましたが、「完璧に続けること」よりも、「何度でもやさしく再スタートすること」が結果として健康寿命を守る近道だと感じています。

まとめ:完璧な体より、「今の体を大切にする人」が未来を変える

「痩せたら」「若返ったら」といった理想を持つこと自体は、決して悪いことではありません。ただ、その理想ばかりを見つめて「今の体」をおろそかにしてしまうと、心も体も少しずつ疲れてしまいます。

・健康寿命とは、元気に動ける時間のこと
・その時間を伸ばすカギは、特別な方法よりも「今ある体を丁寧に扱う小さな習慣」
・ボディケアや睡眠、食事、軽い運動は、自分を罰するためではなく「ねぎらうための儀式」
・他人と比べるのではなく、「昨日の自分」との小さな変化を見つけること

この4つを意識するだけでも、体との付き合い方が少しずつ変わっていきます。

人生の後半は、これまでの積み重ねが体に現れてくる時期でもありますが、同時に、「ここからどうケアしていくか」を自分で選び直せる時期でもあります。完璧な体を目指すのではなく、「今ある体を大切にする人」であり続けること。その姿勢こそが、未来の自分の健康寿命を静かに、でも確実に変えていく力になるはずです。

今日のお風呂あがり、タオルで体を拭くときに、
「ここまで連れてきてくれて、ありがとう」。
そんなひと言を、そっと自分の体にかけてみませんか。

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