【健康寿命】“若い”とは見た目ではなく、挑戦を続ける心だった

「最近チャレンジしてること、ありますか?」と聞かれると、ちょっとドキッとするかもしれません。白髪やシワは増えてきたけれど、毎日の暮らしはどこか同じことのくり返し…。そんなときこそ、「若さ」は見た目よりも心の動き方で決まるのかもしれません。
ぼく自身、ライザップに通い始めたのは50代半ばでした。あのとき、「年齢的にどうかな…」と不安がゼロだったわけではありません。でも一歩踏み出してみると、体だけでなく、心までグッと軽くなった感覚がありました。「若さって、シワの数じゃなくて、挑戦を続ける心なんだな」と実感した体験でもあります。
この記事では、「若い=挑戦を続ける心」という視点から、心の若さと健康寿命の関係をやさしく整理していきます。難しい理論ではなく、今日からできそうな小さな一歩をイメージしながら読んでみてください。
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若さは「見た目」よりも、挑戦を続ける心に宿る
シワの数より、「心のしなやかさ」がカギ
年齢を重ねると、どうしても「若さ=見た目」と言われがちです。シミやシワ、体型の変化など、鏡を見るたびに気になるところが増えていきますよね。
でも、人と話していて「この人、若いなあ」と感じる瞬間は、必ずしも見た目だけではないはずです。むしろ、こんなポイントに「若さ」を感じることが多いのではないでしょうか。
- 新しいことに興味を持ち、「ちょっとやってみようかな」とワクワクしている
- 失敗しても「まあ、いい経験だね」と笑い飛ばせる
- 自分の考えだけに固執せず、「そんな考え方もあるんだね」と受け止められる
こうした特徴は、肌のハリ以上に「心のしなやかさ」そのものです。年齢を重ねても、「知らない分野に手を伸ばしてみる」「新しい人と出会ってみる」といった行動ができる人は、自然と若々しく見えるものです。
「新しいことをやってみよう」が心の筋トレになる
筋肉が使わないと衰えていくように、心も使わないとこわばっていくようです。とくに、同じパターンの生活が続くと、頭も心も「省エネモード」に入りやすくなります。
そんなときの特効薬が「小さな挑戦」です。
- いつもと違う道を散歩してみる
- 初めてのお店に入ってみる
- 使ったことのないアプリを触ってみる
- 誰かのおすすめ本を1冊だけ読んでみる
どれも大きなことではありませんが、「知らないこと」「初めてのこと」に触れるたびに、心の中で小さな筋トレが起きているように感じます。最初は面倒に思えても、やってみると意外と楽しく、「次はこれもやってみようかな」と、次の挑戦のタネが自然に生まれてきます。
心の若さと健康寿命はどうつながっている?
健康寿命とは「元気に動ける時間」のこと
そもそも健康寿命とは何かを、あらためて整理しておきます。厚生労働省の「健康寿命の基礎知識」では、健康寿命は「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」を表す指標と説明されています。平均寿命から、「介護や病気などで、思い通りに動けない期間」を差し引いたもの、とイメージするとわかりやすいかもしれません。
同じく厚生労働省がまとめた「平均寿命と健康寿命」によると、日本人は平均寿命と健康寿命のあいだに、おおよそ9〜12年ほどの差があるとされています。つまり、「生きてはいるけれど、思うようには動けない時間」が、平均で10年前後あるということです。
この記事でお伝えしたいのは、「どうすれば1日でも長く生きられるか」ではなく、「どれだけ長く、自分の足で歩き、自分の意思で動けるか」という視点です。そして、そのためには、体だけでなく心の若さも大きく関わってきます。
好奇心と社会参加が、心と体の両方を支えてくれる
内閣府の「高齢社会白書(学習・社会参加)」では、高齢者が地域活動やボランティア、学び直しなどに参加することが、いきがいや健康づくりにつながると紹介されています。社会の中で役割を持ち、人と関わることは、心のハリや満足感を高めやすいようです。
また、こうした社会参加は、単に気分が明るくなるだけでなく、外に出る機会が増えることで、歩く・話す・考えるといった行動が自然と増え、結果的に介護予防にもつながると考えられています。国や自治体の資料でも、「体を動かすこと」と「人とつながること」がセットで語られることが多いのも特徴です。健康寿命延伸プラン(厚生労働省)でも、地域での介護予防や社会参加の重要性が強調されています。
つまり、「好奇心を持って新しいことに挑戦する人」ほど、外に出て人と関わる機会が増えやすく、その結果として心身の健康が守られやすい、という流れがありそうです。
挑戦を続ける人に共通する3つのポイント
では、年齢に関係なく挑戦を続けている人には、どんな共通点があるのでしょうか。ぼく自身が見てきた周りの人たちや、ライザップで出会った仲間の様子もふまえて、3つにまとめてみます。
1. 「小さい一歩」を大切にしている
挑戦というと、「大きな決断」や「人生を変えるような出来事」をイメージしがちです。でも、長く挑戦を続けている人ほど、意外なくらい小さな一歩を積み重ねるのが上手です。
- 毎日5分だけストレッチをする
- 1駅分だけ歩いてみる
- 1日1回、新しい言葉やニュースに目を通す
- 週に1回だけ、新しいレシピを試してみる
こうした「小さな挑戦」は、失敗してもダメージが小さく、続けやすいのが特徴です。そして、積み重なってくると、「自分はまだ変われる」「やればできる」という感覚が少しずつ育っていきます。
2. 失敗と仲良くつき合っている
挑戦には、どうしても失敗がつきものです。むしろ、失敗ゼロでここまで来た人はほとんどいないのではないでしょうか。
挑戦を続けている人を見ていると、失敗を「自分のダメさの証拠」にするのではなく、「やり方を調整する材料」として扱っているように感じます。
- 「この方法は合わなかったんだな」と受け止める
- 「次は時間帯を変えてみよう」と工夫する
- 「ひとりでは難しいから、誰かと一緒にやってみよう」とサポートを求める
失敗を経験した分だけ、「次はこうしてみよう」という引き出しが増えていきます。心の中に「試して、調整して、また挑戦する」というリズムができると、年齢とは関係なくチャレンジの連鎖が生まれやすくなります。
3. 一人でがんばりすぎず、誰かとつながっている
挑戦を続ける人の多くは、「ひとりの意志の強さ」だけに頼っていません。家族や友人、同じ目標を持つ仲間、専門家など、人とのつながりを上手に使っていることが多いです。
たとえば、ぼく自身もライザップでトレーナーさんや同じ時期に通っていた仲間がいたからこそ、トレーニングや食事改善を続けることができました。ひとりで黙々と頑張るよりも、「応援してくれる人」「一緒にがんばる人」がいると心が軽くなります。
内閣府の調査でも、社会活動やボランティアに参加している高齢者ほど、生きがいを感じやすい傾向があるとされています。こうしたデータも、「人とのつながり」が心の若さを支えていることを示しているように思います。
人生後半からの「挑戦」は、そんなに大きくなくていい
日常の中に、小さな冒険を混ぜる
人生の後半に入ると、若い頃のように大きな決断を繰り返すことは少なくなっていきます。その一方で、日常の中に小さな冒険をまぜる余裕は、むしろ増えてくるかもしれません。
たとえば、こんな挑戦はいかがでしょうか。
- 「ずっと気になっていた街」に電車で出かけてみる
- 料理の味つけを、いつもと少し変えてみる
- 普段は行かない時間帯に散歩して、違う景色を見てみる
- 図書館で、普段読まないジャンルの本を1冊借りてみる
どれも、命がけのような挑戦ではありません。それでも、やってみると心の中で「いつもの自分」からほんの少しはみ出してみた感覚が残ります。その積み重ねが、心の若さをやさしく支えてくれるように感じます。
体を使った挑戦は、「無理のない範囲」で十分
運動面での挑戦というと、マラソンや登山のような大きな目標をイメージするかもしれませんが、健康寿命を考えるうえでは、日常生活レベルの動きが増えることが何より大切です。
たとえば、
- エスカレーターではなく階段を使ってみる
- バスを1つ前の停留所で降りて歩いてみる
- テレビを見ながら、座ったまま足首をぐるぐる回す
- 歯みがきの間だけ、かかと上げをしてみる
こうした「ながらチャレンジ」でも、立派な挑戦です。大切なのは、「体を動かすことはラクじゃないけれど、ちょっと楽しい」という感覚を少しずつ増やしていくことだと思います。
人とのつながりに関する挑戦も、立派な一歩
心の若さを保つうえでは、「誰かとのつながり」を広げたり、深めたりする挑戦もとても意味がありそうです。
- 久しぶりの友人に、短いメッセージを送ってみる
- 地域のイベントや講座に、試しに一度だけ参加してみる
- オンラインのコミュニティをのぞいてみる
- 家族に「最近どう?」「何か困ってることある?」と聞いてみる
年齢を重ねるほど、人間関係を新しくつくるのは少し億劫に感じるかもしれません。それでも、小さな働きかけを続けていると、「思っていたより歓迎された」「同じことで悩んでいる人がいた」と感じる場面が増えていきます。
「挑戦がこわい」と感じるのは、ごく自然なこと
こわさの正体は「失敗したらどうしよう」という思い
ここまで読んで、「頭ではわかるけれど、やっぱり新しいことはこわい」と感じた方もいるかもしれません。実はそれ、とても自然な反応です。
脳には変化を嫌い、「いつも通り」でいようとする性質があると言われています。年齢に関係なく、新しいことへの抵抗感は誰にでもあるものです。大切なのは、その抵抗感をゼロにすることではなく、「こわさごと連れて、一歩だけ出てみる」感覚を持てるかどうかだと思います。
完璧を目指さない「ゆるチャレンジ」のすすめ
挑戦がこわく感じる裏側には、「どうせやるなら完璧にやらないと」という気持ちが隠れていることも多いです。そこでおすすめなのが、「7割できたらOK」くらいのゆるさで挑戦してみることです。
たとえば、運動なら「毎日30分」ではなく、「週のうち3日できたら合格」。読書なら「必ず読み切る」ではなく、「面白くなかったら途中でやめてもOK」。こんなふうに、自分でハードルを下げてあげると、挑戦のハードルもぐっと下がります。
途中でお休みしてしまっても、「やっぱり自分は続かない」と責める必要はありません。少し間が空いても、また再開できれば、それも立派な継続です。
休みながら続けるという発想
若い頃のように、全力で走り続ける必要はありません。むしろ、人生後半の挑戦は、「休みながら続ける」くらいがちょうどいいように感じます。
体調がイマイチの日は、思いきって休む。家族の用事で忙しい時期は、挑戦の量を減らす。その代わり、落ち着いてきたらまた少しだけギアを上げてみる。そんなリズムで、ゆるやかに波を描きながら続いていく挑戦が、健康寿命の土台をやさしく支えてくれそうです。
「挑戦の記録」を残すと、自分の成長が見えやすくなる
振り返りが、次の一歩の背中を押してくれる
挑戦を続けるためのコツのひとつが、自分の歩みを記録しておくことです。大げさな日記でなくても、カレンダーに「今日やったこと」を一行だけ書いておくだけでも十分です。
- 「駅から自宅まで歩いた」
- 「新しいお店に入った」
- 「オンラインで勉強会をのぞいてみた」
- 「体重が○kg台に戻った」
後から振り返ると、「こんなにいろいろやっていたんだな」と自分でも驚くことがあります。できなかった日よりも、できた日の印を残すことを意識すると、自然と前向きな記録帳になります。
ぼく自身の「54歳からの挑戦」の記録
ぼくも、ライザップに通い始めた頃のことを、かなり細かく記録してきました。食事の写真や、トレーニングの感想、体重の変化、気持ちの揺れ…。今読むと、当時のドキドキや不安も含めて、なかなか生々しい記録になっています。
その一部は、「ライザップ・高血圧オヤジ54歳の挑戦※減量期の全記録!」という、ちょっと長いタイトルのページとしてまとめました。タイトルは少し自虐気味ですが(笑)、50代半ばからでも挑戦を重ねていく様子を、等身大で残したつもりです。
こうして記録を残しておくと、「あのときも不安だったけど、ちゃんと乗り越えてきたんだな」と、過去の自分から励まされることがあります。挑戦の記録は、未来の自分への応援メッセージのようなものかもしれません。
今日からできる、「心の若さ」を守る3つの一歩
最後に、この記事を読み終えたあとに、すぐ取り入れやすそうな「小さな一歩」を3つに絞ってまとめてみます。どれかひとつだけでも、ピンと来たものがあれば、今日のうちに試してみてください。
1. 「はじめて」を1つ探してみる
今日・明日のあいだに、「これは初めてだな」と思えることをひとつだけ探してみます。
- 初めてのお店のメニューを選ぶ
- 初めての音楽ジャンルを聴いてみる
- 初めての体操動画をマネしてみる
大きなことではなくて大丈夫です。「はじめて」を見つけようと周りを見渡すだけで、心が少しだけ前向きモードに切り替わります。
2. 「最近がんばっている自分」を1行だけ書き出す
紙でもスマホのメモでも構いません。寝る前に、
「今日の自分、ここはよくやった」
と思えることを1行だけ書いてみます。
- 「エレベーターではなく階段を使った」
- 「いつもより少しだけゆっくり噛んで食べた」
- 「気になっていた人にメッセージを送れた」
そんな小さな一行が積み重なると、「自分はけっこう頑張っている」という感覚が少しずつ育っていきます。これは、次の挑戦に踏み出すための大きな土台になります。
3. 「誰かと話す時間」を意識して作ってみる
心の若さを守るうえで、やはり人との会話はとても大切です。難しい話をする必要はなく、「最近どう?」「こんなことがあってね」と、ちょっとした雑談で十分です。
- 家族と、いつもより3分だけ長く話してみる
- 友人に「元気?」と一言だけLINEを送ってみる
- 買い物先で「ありがとう」と一言そえてみる
会話の数が増えるほど、笑いも増え、情報も増え、新しい挑戦のヒントも自然と集まりやすくなります。
まとめ:若さは「挑戦する心」とともに育っていく
年齢を重ねることは、決してマイナスばかりではありません。若い頃よりも、自分のペースや得意・不得意が見えてきて、「自分らしい挑戦の仕方」を選びやすくなる時期でもあります。
見た目の変化に目が行きがちな年代だからこそ、
- 新しいことをやってみようとする心
- 失敗してもまた立ち上がるしなやかさ
- 人とのつながりを大切にする姿勢
といった心の若さを、少しだけ意識してみていただけたらうれしいです。
今日のあなたの一歩は、誰かから見ればとてもささやかなものかもしれません。でも、その一歩が、1年後・5年後・10年後のあなたの健康寿命を、静かに支えてくれているかもしれません。
「若いね」と言われるかどうかより、「自分で自分の人生を面白がれているかどうか」。そんな基準で、これからの挑戦を選んでいけたら素敵だなと思います。
ぼくも引き続き、ライザップでの学びや実体験を、このサイトで発信していきます。一緒に、心の若さと健康寿命を育てていきましょう。

