1. TOP
  2. エッセイ & 注目商品
  3. 健康寿命
  4. 【健康寿命】未来を変えたいならまず“姿勢”を変えてみよう

【健康寿命】未来を変えたいならまず“姿勢”を変えてみよう

40代・50代・60代と年齢を重ねてくると、体力や健康だけでなく「これからの人生をどう生きていこうか」というテーマも、だんだんリアルになってきますよね。
未来を変えると聞くと、すごい挑戦や大きな決断をイメージしがちですが、実はもっと身近なところに「入り口」があります。

それが「姿勢」です。
背すじをスッと伸ばすだけで、呼吸のしやすさや気持ち、見た目の印象まで変わってくる、と言われています。
この記事では、猫背を直すことがなぜ健康寿命(元気に動ける時間)の土台づくりにつながるのか、そして今日から取り入れやすい姿勢リセットのコツを、人生後半の読者の方に寄り添いながらまとめていきます。


目次(表示させると見出しが見られますよ!)

姿勢を整えることが、なぜ「未来」を変えると言えるのか

「姿勢くらいで未来なんて変わらないよ」と感じる方もいるかもしれません。
ただ、日常を思い出してみると、立つ・歩く・座る・物を持ち上げる…ほとんどすべての動きに「姿勢」が関わっています。

厚生労働省の健康情報サイト「e-ヘルスネット」では、立ったり歩いたり姿勢を維持したりといった日常動作を支える筋肉が、生活の質(QOL)に大きく関わると説明されています。(参考:身体活動・運動) また、同サイトでは、姿勢を支える太もも・お尻・お腹・背中などの筋肉が、健康寿命にも影響する可能性について触れられています。(参考:抗重力筋)

つまり、姿勢は「見た目」だけでなく、「筋肉」「呼吸」「血流」「心の状態」にまでつながっている土台のような存在だと考えられます。

呼吸と血流がスムーズになると、日常が少しラクになる

猫背になると、胸やお腹がぎゅっとつぶれたような形になります。
その状態が続くと、呼吸が浅くなりやすく、なんとなく疲れが抜けにくい・集中しづらい…といった感覚につながると言われています。

姿勢を少し起こすだけでも、肺まわりやお腹まわりのスペースが広がり、自然と深い呼吸をしやすくなる方は多いです。
深く呼吸できると、体のすみずみに酸素が届きやすくなり、血流もスムーズになりやすいと考えられています。

もちろん、これだけで病気が治るといった話ではありませんが、「なんとなくダルい」「疲れやすい」といった日常の小さな不調を、少しやわらげる助けになってくれる可能性はあります。

「見た目年齢」と姿勢の関係

鏡の前で、猫背の状態と、背すじをスッと伸ばした状態を見比べてみると、同じ体重・同じ顔でも、印象が大きく変わる方が多いです。

  • 猫背だと、お腹が前に出て見えやすい
  • 顔が前に出て、首まわりのシワが強調される
  • 気持ちが少し沈んでいるように見える

逆に、背すじを伸ばすだけで、

  • お腹がキュッと引き締まって見える
  • 胸が少し開いて、呼吸もしやすい
  • 表情が明るく、前向きな印象になる

という変化を感じる方もいます。
特別なトレーニングをしなくても、「姿勢を整える=今の自分の素材をそのまま活かすメイク」だと思うと、少し楽しくなってきます。

心の状態と姿勢は、ゆるやかにつながっている

「うつむき気味のときは気持ちも沈みやすい」「胸を張ると気持ちも前向きになりやすい」といった、姿勢と心の関係についての研究もいろいろ行われているようです。
もちろん人それぞれですが、姿勢を整えることが「気持ちの切り替えスイッチ」になったという声もよく聞きます。

落ち込んだときに、全部を前向きに変えようとするのは大変ですが、「とりあえず背すじだけ伸ばしてみる」という小さな行動なら、人生後半の私たちでも取り入れやすいのではないでしょうか。


猫背になりやすい“人生後半あるある”要因

「若いころはもっと姿勢が良かったのに…」という方も多いと思います。
40代以降で猫背が目立ちやすくなる背景には、いくつかの「あるある」が重なっていると考えられます。

長時間の座り姿勢が増えている

デスクワーク、スマホ、テレビ、車の運転…。
ふだんの生活を振り返ると、「座っている時間」が意外と長い方も多いのではないでしょうか。

厚生労働省の資料では、座りっぱなしの時間が長すぎると健康面に好ましくない影響が出る可能性があるとされています。(参考:厚生労働省|座位行動に関する資料)
とはいえ、「ずっと立っていなければいけない」という意味ではありません。
大切なのは、同じ姿勢を長時間続けず、ときどき体を動かすことだと紹介されています。

座っているときに猫背になりやすい方は、単に「姿勢が悪い」のではなく、「長時間同じ姿勢でがんばりすぎている」のかもしれません。

筋力の低下で、正しい姿勢を維持しづらくなる

年齢とともに、筋肉量は少しずつ減っていくと考えられています。
特に、姿勢を支えるお腹まわりや背中・お尻・太ももの筋肉(いわゆる“抗重力筋”)が弱くなると、背すじを伸ばしているのがつらく感じることも増えてきます。

e-ヘルスネットでも、これらの筋肉は生活の質や健康寿命に関わるとされており、日常の中で無理のない範囲で体を動かすことがすすめられています。(参考:|骨格筋・抗重力筋)

「姿勢が悪い自分はダメだ」と責めるのではなく、「支える筋肉が少しお疲れ気味なんだな」と、やさしく受け止めるところからスタートしてみたいですね。

心のクセも、姿勢にあらわれやすい

「人に迷惑をかけないように」「目立たないように」と、ずっとがんばってきた方ほど、無意識に体を小さくしてしまうことがあります。
前かがみになりやすい姿勢は、ある意味、これまでの生き方の証でもあります。

だからこそ、ここから先の人生では「少しだけ体を広げて生きてみるか」と、姿勢から心をゆるめていくのも素敵だと思います。


今日からできる「姿勢リセット」の基本ステップ

ここからは、今日から取り入れやすい「姿勢リセット」の具体的なアイデアを紹介します。
どれも道具いらずで、体への負担も小さいものです。
痛みや持病がある方は、無理をせず、必要に応じて医療機関の指示も参考にしてください。

ステップ0:いきなり“完璧な姿勢”を目指さない

まず大事にしたいのは、「一日中ずっと背すじを伸ばしていなきゃ」と自分を追い込まないことです。
人間の体は、同じ姿勢を長く続けるほど疲れやすくなります。背すじを伸ばしっぱなしでも、猫背のままでも、どちらも負担になります。

そこでおすすめなのが、「1日の中で、何度か姿勢をリセットする」という発想です。

  • 朝起きたとき
  • 仕事の区切りのタイミング
  • 食事の前後
  • 寝る前

このような節目で、「ちょっと姿勢、整えてみようかな」と思い出せるだけでも、未来の体にとっては立派な投資になります。

ステップ1:壁を使った“ニュートラル姿勢”チェック

最初に、自分の「ニュートラルな姿勢」を知っておくと、その後の生活の中で戻りやすくなります。
自宅の壁を使って、次のような簡単チェックをしてみてください。

  1. 壁に背を向けて立つ(かかとは少し離れていてもOK)
  2. 軽くアゴを引き、後頭部・肩・お尻が、ふんわり壁に触れるように立つ
  3. 腰の後ろに、手のひら1枚分くらいのスキマがあるか確認する

このときに「かなり頑張らないと頭がつかない」「腰のスキマが全くない/空きすぎている」など、極端な状態でなければ、だいたいニュートラルに近い姿勢と考えられます。

ポイントは、「きっちりキレイな姿勢」を作ることよりも、「自分の体がラクだと感じる、ほどよい姿勢」を探すことです。

ステップ2:座るときのちょっとした工夫

一日の中で一番長い時間を過ごすのが「椅子の上」という方も多いですよね。
日本のオフィス家具メーカー・コクヨでは、背骨をS字に保ち、耳―肩―腰が一直線に並ぶような座り方をすすめており、イス選びや座り方のポイントを詳しく解説しています。(参考:コクヨ|イスの選び方・座り方のコツ)

専門的なチェアを用意しなくても、次のような簡単な工夫で、猫背になりにくい座り方に近づけると言われています。

  • 椅子には「浅く」ではなく「深く」座る
  • お尻を背もたれ側に寄せ、背もたれにもたれてもOK
  • 膝と足首がだいたい90度になる高さに、座面や足置きを調整する
  • パソコンやスマホの画面を、目線が下がりすぎない位置まで上げる

これだけでも、肩や首のこり方が少し変わったと感じる方もいます。
全て完璧にやろうとせず、「今日は椅子に深く座るだけ意識してみよう」くらいの気持ちで取り入れてみてください。

ステップ3:立ち姿勢は「耳・肩・骨盤」の一直線を意識

立っているときの姿勢は、次の3点をイメージするとわかりやすくなります。

  • 骨盤(腰の横あたり)

横から見たときに、この3つがなるべく一直線に近づくように意識してみましょう。
どうしても難しいときは、先ほどの「壁に寄りかかって立つ姿勢」を思い出して、「あのときの感じ」に近づけてみるだけでもOKです。

また、長時間立ちっぱなしになりそうなときは、こまめに体重を左右に移したり、足首を少し回したりして、「ずっと同じ姿勢」を避けることも、体へのやさしさにつながります。

ステップ4:寝る前の“ほっと一息ストレッチ”でリセット

一日が終わる前に、ベッドや布団の上でできる、やさしいストレッチで体をゆるめておくと、翌朝の姿勢が少しラクになる方もいます。

例えば、次のようなイメージです。(痛みがある場合や、動かしにくい部分がある場合は、できる範囲で行ってください)

  • 仰向けに寝て、両手をバンザイするように伸ばし、ゆっくり深呼吸
  • 両手を組んで頭の上に伸ばし、身体の側面をぐーっと伸ばす
  • 肩をすくめる→ストンと落とす、を何回か繰り返す

どれも「20回やらないと意味がない」といった決まりはありません。
「気持ちいいところまで伸ばして、ふっと緩める」を数回くり返すだけでも、体はちゃんと応えてくれます。


姿勢を支えるのは、日々の“ちょこっと習慣”

姿勢そのものを意識することも大事ですが、その土台になる「生活習慣」を整えておくと、よりラクに良い姿勢を保ちやすくなります。

こまめに体を動かす習慣をプラス

東京都福祉保健局が運営する「とうきょう健康ステーション」では、普段の生活の中でこまめに体を動かすことが、健康づくりに役立つと紹介されています。(参考:とうきょう健康ステーション|日常生活の工夫で体を動かそう)
わざわざ運動時間を確保しなくても、次のような“ちょこっと動き”で十分スタートになります。

  • エレベーターの代わりに、1〜2階分だけ階段を使う
  • 買い物のとき、少し遠めのスーパーまで歩いてみる
  • テレビCMの間だけ、立ち上がって肩をぐるぐる回す

こうした小さな動きでも、姿勢を支える筋肉にとっては立派なトレーニングになります。
「運動不足を解消しなきゃ」と気負うより、「座りっぱなしの時間を、ほんの少し途切れさせてあげる」くらいの感覚で続けてみてください。

スマホ・パソコンとの付き合い方を見直す

スマホを見るとき、多くの方は顔を前に突き出し、首の後ろがつまった姿勢になりがちです。
これが長時間続くと、「ストレートネック」と呼ばれる状態につながる可能性も指摘されています。

いきなりスマホ時間を減らすのが難しい場合は、次のような小さな工夫から始めてみてはいかがでしょうか。

  • スマホを顔に近づけるのではなく、スマホを目線の高さまで上げてみる
  • 15〜20分スマホを見たら、一度顔と肩を大きく回してリセットする
  • 寝る前1時間は、スマホではなく紙の本や、静かな音楽に切り替えてみる

パソコン作業でも同様に、「画面の高さ」「キーボードとの距離」「椅子の高さ」を調整するだけで、首や肩への負担が変わると言われています。
細かいルールに縛られるより、「今日は画面を少し高くしてみる」「明日は椅子の高さを見直してみる」と、一つずつ試していくイメージで十分です。

心のゆとりが、姿勢のゆとりにもつながる

毎日がバタバタしていると、どうしても体が前のめりになり、呼吸も浅くなりがちです。
そんなときほど、意識して「一息つく時間」を作ってあげたいですね。

たとえば、

  • 温かいお茶をゆっくり飲みながら、背もたれにふんわりもたれて3回だけ深呼吸する
  • 窓の外をぼんやり眺めながら、肩の力を抜くことだけ意識する
  • お風呂の湯船につかっている間、頭のてっぺんから順番に「力を抜いていくイメージ」をしてみる

このような時間を持つことで、心も体も少しずつゆるみ、自然と姿勢にも余裕が生まれてきます。
がんばり続けてきた人生後半だからこそ、「休む」「ゆるめる」ことも、立派な健康習慣だと考えてみたいですね。


姿勢が変わると、自分への信頼感も少しずつ変わっていく

姿勢を整えることは、「自分の体を丁寧に扱う」というメッセージを、自分自身に送り続ける行為でもあります。

「できているところ」に目を向ける習慣

猫背を気にしている方の多くは、「まだ完璧じゃない」「また丸くなってしまった」と、できていない部分ばかりに目が向きがちです。

でも、本当は

  • 今日は昨日より、座っているときに背もたれを意識できた
  • エレベーターではなく階段を1階分だけ使えた
  • 寝る前に、2回だけでも深呼吸をしてから眠れた

といった「小さな前進」が必ずどこかにあります。
その1つ1つに気づき、「なかなかやるじゃん、自分」と声をかけてあげることが、姿勢だけでなく、自己肯定感の回復にもつながっていきます。

ぼく自身の体験:体が変わると、姿勢への意識も自然と変わった

ぼくは53歳のときにライザップに通い始めました。
体重の変化ももちろん大きかったのですが、「立ち姿」「歩くときの姿勢」が変わっていった感覚のほうが、今でも印象に残っています。

トレーニングを通して、お腹や背中・お尻など、姿勢を支える筋肉に少しずつ力が戻ってくると、「スッと立っていること」が以前よりラクに感じられるようになりました。
それに合わせて、「もう年だから仕方ない」という気持ちから、「まだまだ工夫しながら動けるじゃないか」という感覚に、少しずつ変わっていったように思います。

そんな体験は、こちらの体験談記事にもまとめています。
リバウンド経験者がライザップで変わった体験談【和久井編】
姿勢や体型の変化に興味がある方は、参考までにのぞいてみてください。

もちろん、ライザップに通わなければ姿勢が良くならないという話ではありません。
大事なのは、「自分の体は変わる力を持っている」と信じられる経験を、どんな形であれ少しずつ積み重ねていくことだと感じています。


「未来の自分」にプレゼントするつもりで、今日の姿勢を選んでいく

ここまで、「姿勢」と健康寿命の関係や、今日からできる姿勢リセットのコツについて、いろいろ見てきました。

  • 姿勢は、呼吸・血流・見た目・心の状態など、さまざまな要素とゆるやかにつながっている
  • 猫背になりやすいのは、長時間の座り姿勢や筋力低下、心のクセなど、がんばってきた人生の証でもある
  • 完璧を目指すのではなく、「1日の中で何度か姿勢をリセットする」くらいから始めてみる
  • 壁を使った姿勢チェックや、椅子への深い座り方、スマホとの付き合い方の工夫など、道具いらずの方法がたくさんある
  • こまめな生活活動や、心をゆるめる時間も、姿勢を支える大事な土台になる

どれも、「今すぐ全部やらなきゃいけない」ものではありません。
気になるところから1つ選んで、1週間だけ試してみる。
合いそうなら続けてみるし、合わなければ別の方法に変えてみる。
そんな「ゆるい試行錯誤」で十分です。

健康寿命とは、単に「長く生きること」ではなく、「自分らしく動き、好きなことを楽しめる時間」を少しでも長くすることだとぼくは思っています。
そのための入り口として、「今日の姿勢をちょっとだけ丁寧に選ぶ」という習慣を、未来の自分へのプレゼントだと思って取り入れてみてください。

背すじをスッと伸ばしたその一瞬から、あなたの未来は、静かに少しずつ変わり始めているはずです。

※本記事は、国や自治体、国内メーカーなどの情報を参考にしつつ、人生後半の読者の方向けにわかりやすくまとめたものです。具体的な病気の診断や治療については、必ず医療機関での相談を優先してください。

関連記事

  • ボディメイク仲間と一緒に叶える健康寿命プロジェクト

  • 【健康寿命】孫と遊ぶ時間が筋トレになるって知ってた?

  • 【健康寿命】社会と関わることで“生きる力”が育つ

  • 健康寿命100年、変われるのは今からでも遅くない

  • 【健康寿命】新しい挑戦が体を若返らせるという事実

  • 健康寿命は「誰と過ごすか」で決まる