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健康寿命のカギ「体組成計」活用で差がつく体づくり

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健康寿命のカギ「体組成計」活用で差がつく体づくり

年齢を重ねると、「体重はそんなに変わっていないのに、なんだか体型が前と違う」「前より疲れやすくなった気がする」と感じることが増えてきます。40代・50代・60代と進むほど、大事になるのは「何キロか」だけではなく、筋肉・脂肪・水分のバランス=体組成です。

最近は、家庭用の体組成計で、体重だけでなく体脂肪率や筋肉量、体内年齢など、さまざまな項目が手軽に分かるようになりました。数字を見るとドキッとすることもありますが、うまく付き合えば「元気に動ける時間=健康寿命」をのばす、心強い味方になってくれます。

この記事では、ライザップで自分自身の体型と向き合ってきた立場から、体組成計の基本と、健康寿命を意識した使い方、数字との付き合い方のコツをまとめてみました。難しい理屈よりも、「今日からできる小さな一歩」を意識して読んでいただけたらうれしいです。


健康寿命と「からだを知ること」の関係

健康寿命とは「元気に動ける期間」のこと

まずは、この記事のテーマでもある「健康寿命」について、かんたんに整理しておきます。厚生労働省の「e-ヘルスネット」では、健康寿命を「ある健康状態で生活することが期待される平均期間」と説明しています。日常生活に制限のない、いわば「自分の足で歩いて、自分のやりたいことを楽しめる期間」です。(厚生労働省 「健康寿命の定義」)

平均寿命そのものも大切ですが、多くの方が本音で望んでいるのは、最後まで自分の力でトイレに行き、買い物に行き、好きなことを楽しめる人生ではないでしょうか。そのためには、病気の有無だけでなく、筋力や持久力、バランス感覚などの「体の土台」を保つことが欠かせません。

40代から少しずつ変わっていく「体組成」

加齢とともに、体の中では少しずつ変化が起こります。厚生労働省の資料では、筋肉量は40代ごろから少しずつ低下し、80歳までに30〜40%ほど減ると報告されています。(厚生労働省資料「高齢者における栄養の特性と課題」など)

筋肉が減る一方で、同じ体重でも脂肪の割合が増えやすくなります。「若いころと体重は同じなのに、鏡に映る姿が違う」というのは、まさにこの体組成の変化が関係していると考えられています。

また、健康づくりの運動プログラムを考えるときには、個々の体力水準や体組成などの評価が重要だとする専門的な解説もあります。(「身体組成」) これは、「今の自分のからだを知ること」が、安全で無理のない健康づくりのスタートになる、という考え方です。

ここで役に立つのが、家庭でも気軽に使える体組成計です。


体組成計で分かる主な項目

体重だけでなく「体の中身」をざっくり把握できる

体組成計は、からだに微弱な電流を流し、その通りやすさ(電気抵抗)から体脂肪率などを推定する家庭用の機器です。体脂肪計・体組成計については、厚生労働省でも、いくつかの測定方法と合わせて紹介されています。(「体脂肪計」)

メーカーや機種によって表示される項目は異なりますが、代表的なものを挙げてみます。

  • 体重:いちばん基本の数字。体組成計でももちろん測れます。
  • 体脂肪率:体重のうち、脂肪が占める割合のことです。
  • 筋肉量:骨格筋を中心とした、筋肉の量の目安です。
  • 内臓脂肪レベル:お腹の内側につく脂肪の量を、段階などで示したものです。
  • 体水分率:体重に対して、体内の水分がおよそどれくらいかを示す指標です。
  • 基礎代謝量:じっとしていても消費されるエネルギーの目安です。
  • 体内年齢(体組成年齢):体組成と基礎代謝量の傾向から、どの年齢に近いかをメーカー独自に算出したものです。(タニタ「体組成計の測定項目の見かたについて」)

例えばタニタの公式サイトでは、「体重・体脂肪率・筋肉量・内臓脂肪レベルなどのからだの組成を分析することで、健康管理の基本である『自分のからだを知ること』につながる」と説明されています。(タニタ 体組成計一覧ページ)

すべての数字を完璧に理解する必要はありませんが、「体重だけでは見えない部分をざっくり教えてくれる道具」くらいの感覚でとらえておくと、気持ちがラクになります。

「この数字が正解」というものはない

ここで大事なのは、体組成計の数字には、必ずしも一つの「正解」があるわけではないということです。年齢・性別・体格・生活スタイルによって、ちょうどよい範囲は変わりますし、測定方法による誤差もあります。

医学的な診断や治療が必要なレベルかどうかは、家庭用の体組成計だけでは判断できません。あくまで「日々の変化の目安」として受け止めて、気になる場合は健康診断や医療機関での相談も活用していただくのが安心です。

この記事では、具体的な数値目標はできるだけ控えながら、「数字との付き合い方」にフォーカスしてみます。


健康寿命を意識した体組成計の使い方

測るタイミングは「同じ条件」を目安に

体組成計は、いつ測ってもまったく同じ数字が出るわけではありません。水分摂取や食事、運動後かどうかなど、条件によって変わりやすいからです。

健康寿命を意識して「からだの傾向」を見るためには、できるだけ同じ条件で測ることが近道になります。

  • 起床後、トイレを済ませてから
  • 朝食前で、前日の夕食からある程度時間が空いている状態
  • 激しい運動の直後は避ける

このような条件のうち、自分の生活リズムに合わせて無理のないタイミングを選び、「基本はこのタイミングで測る」とゆるく決めておくと、数字のブレに振り回されにくくなります。

毎日乗っても、週に数回でもOK

測定の頻度に「こうしないといけない」という決まりはありません。毎日乗ると変化が分かりやすいというメリットもありますが、数字に一喜一憂して疲れてしまう人もいます。

おすすめなのは、

  • 最初の1〜2週間は、毎日測ってみて「自分の数字の動き方」を知る
  • 慣れてきたら、週に2〜3回にしてもよい
  • 忙しい時期は「週1回だけでも続ける」くらいのゆるさで

こんなふうに、自分の性格と生活に合わせて、頻度を調整していくことです。「毎日乗れない=ダメ」と考える必要はまったくありません。

グラフで「方向性」を見る

最近の体組成計は、本体の表示だけでなく、スマホアプリと連動してグラフで記録を残せるものも増えています。紙のノートに数字を書いていってもOKです。

1日ごとの数字よりも、1か月・3か月といった少し長いスパンで、「全体としてどちらに向かっているか」を見るイメージが大切です。

  • 体重はあまり変わっていないのに、筋肉量が少しずつ増えている
  • 体脂肪率が、ゆっくりと右肩下がりになってきた
  • 忙しい時期は体水分率が下がり気味になる など

こうした小さな変化に気づけると、「自分がやっていることは、ちゃんとからだに伝わっているんだな」と実感しやすくなり、健康習慣を続ける力になります。


数字に振り回されないための「心の使い方」

1回の数字で自分をジャッジしない

体組成計に乗ると、どうしても数字に目がいきます。「昨日より増えた」「目標より遠い」と感じると、自分を責めたくなることもあるかもしれません。

ですが、1回の測定は、その瞬間のスナップ写真のようなものです。たまたま水分が多かったり、前日の食事量が多かったりするだけで、数字は簡単に動きます。

「今日はこういう数字だったんだな」と、体組成計の結果を“情報”として受け取るくらいの距離感があると、心がラクになります。どうしても気になる時は、同じタイミングでもう一度測ってみると「あ、やっぱり多少ズレるんだな」と分かって安心できることもあります。

数字は「未来の自分へのメッセージ」

体組成計の数字は、今の自分の状態を教えてくれると同時に、未来の自分へのメッセージにもなります。

  • 「体脂肪率が少し高めだから、夕食の量を意識してみようかな」
  • 「筋肉量が落ちてきたから、階段を使う回数を増やしてみよう」
  • 「体水分率が低めだから、日中の水分補給をもう一杯増やしてみよう」

このように、数字を見て小さな行動を1つ変えてみるだけでも、積み重ねると健康寿命の土台づくりになります。大げさな目標を立てなくても、「昨日より一つだけ、からだが喜ぶ選択をしてみる」くらいで十分です。


ライザップで学んだ「体組成と向き合う姿勢」

僕自身も、数字に落ち込んだ時期がありました

ここで少し、僕自身の経験もお話しさせてください。ライザップに通い始めたころ、最初は体重の数字ばかりを追いかけていました。「今日は何キロ減った」「昨日より少し増えた」と、一喜一憂の連続でした。

ところが、「リバウンド経験者がライザップで変わった体験談【和久井編】」でも書いているように、本当に大事だったのは、体重よりも体脂肪率や筋肉量の変化でした。同じ体重でも、筋肉が増えて体脂肪が減ると、見た目も動きやすさもまるで違ってきます。

33キロ減量までの道のりをまとめたブログ「ライザップ体験記ブログ※33キロダイエット成功ブログ大公開」や、「ライザップ・高血圧オヤジ54歳の挑戦※減量期の全記録!」の中でも、体組成の変化と気持ちの揺れ動きを正直に書いていますが、振り返ってみると、数字以上に「からだの感覚」と「日々の暮らしやすさ」が大切だったと感じます。

完璧を目指さないほうが続きやすい

ライザップで学んだのは、完璧さではなく「続けられる形」を大事にすることでした。体組成計も同じで、「毎日きっちり同じ時間に測定し、必ず記録しなければならない」と考えると、続けること自体がストレスになってしまいます。

多少測れない日があってもOK。旅行や飲み会で数字が増える日があってもOK。大事なのは、ときどき体組成計に戻ってきて、「今の自分」を確認する習慣を手放さないことだと感じています。


食事・運動・生活習慣と体組成のつながり

筋肉量を守るには「ほどよい栄養と動き」

高齢者のフレイル(虚弱)予防の資料では、たんぱく質の摂取量が少ないと筋肉量の減少や筋力低下につながりやすいとされています。(厚生労働省「食事摂取基準を活用した高齢者のフレイル予防事業」など)

だからといって、急にたくさん食べればよいという話でもありませんが、

  • 肉・魚・卵・大豆製品などのたんぱく源を、毎食少しずつ意識する
  • ご飯やパンなどの主食も、極端に減らしすぎず「ほどよく」
  • 水分をこまめにとって、脱水を防ぐ

こうした基本的な食事の積み重ねが、体組成計の数字にも少しずつ表れてきます。

また、「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、年齢や体力に応じて、できる範囲でからだを動かすことが勧められています。(厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」) 激しい運動でなくても、

  • 買い物に歩いて行く
  • エレベーターではなく階段を使う日を少し増やす
  • テレビを見ながら、座ったまま足首や膝を動かす

といった、「生活の中の小さな動き」が、筋肉量を守る力になります。体組成計は、その成果をそっと教えてくれる道具、と考えると前向きに使いやすくなります。

座りっぱなし時間と内臓脂肪

仕事や趣味で座っている時間が長いと、どうしても血流が滞り、内臓脂肪がたまりやすくなるといわれています。最近は「座りすぎ」が健康に与える影響も話題になっていますが、こちらも「ゼロにしないといけない」という話ではありません。

体組成計で内臓脂肪レベルの変化を見ながら、

  • 1時間に一度は立ち上がって伸びをする
  • トイレやコピーに行くときは、少し遠回りして歩く
  • 電話は立って話してみる

など、できる範囲で「座りっぱなし時間を細切れにする」工夫をしていくと、体も気分も軽くなりやすいです。


体組成計があると続けやすくなる「小さな習慣」

メモをひと言だけ残してみる

体組成計に乗ったあとは、スマホのメモやノートに、数字と一緒にひと言だけコメントを書いてみるのもおすすめです。

  • 「昨日よりよく眠れた」
  • 「仕事でバタバタして、夕食が遅くなった」
  • 「散歩を長めにしたら、体内年齢が若返っていてうれしい」

こうしたメモを見返すと、数字と体調・生活とのつながりが見えてきます。「体脂肪率が落ちている時期は、夜食を減らしていたな」「体水分率が低いときは、忙しくて水分を忘れていたな」など、自分なりの傾向に気づけるようになります。

家族やパートナーと一緒に使う

体組成計を、家族やパートナーと共有するのも良い方法です。

  • 「今月は、誰が一番体内年齢が若くなるか、ゆるく競争してみよう」
  • 「体脂肪率が減ったら、みんなでちょっといいお茶を飲もう」

こんなふうに、ゲーム感覚で数字を楽しむと、健康づくりが「我慢」ではなく「ちょっとした遊び」に変わっていきます。健康寿命をのばすうえでも、こうした前向きな雰囲気は大きな力になります。


「自分の体のクセ」を知るための一歩として

測定データから「リバウンドのクセ」に気づくことも

体組成計を続けていると、体重や体脂肪率だけでなく、「気を抜くとどのパターンで戻りやすいか」も見えてきます。例えば、

  • 飲み会続きの週は、内臓脂肪レベルが上がりやすい
  • 忙しくて睡眠が足りないと、甘いものが増えて体脂肪率が上がる
  • 運動を頑張りすぎると、数日後に反動で何もしなくなる

こうした「自分のリバウンドパターン」に気づけると、あらかじめ対策を考えやすくなります。僕自身も、ライザップでの体験を通して、「どんなときに気が緩みやすいか」「どんな状況だと食べすぎやすいか」がよく分かりました。

もし、今の自分の体型や生活リズムが「リバウンドしやすいタイプなのか気になる」という方は、サイト内で公開している「リバウンドリスク診断」も参考にしてみてください。あくまでチェックシートではありますが、体組成計の数字と合わせて見ていくと、自分のクセが整理しやすくなると思います。

健康寿命を意識すると、数字の見え方が変わる

若いころは、「体重○キロ」「ウエスト何センチ」という数字に意識が向きがちです。でも、人生の後半に入る40代以降は、「何歳まで、自分の足で行きたいところに行けるか」という視点が加わってきます。

健康寿命を意識して体組成計の数字を見ると、

  • 「少しでも筋肉量を守っておきたいから、今日もエスカレーターではなく階段にしてみよう」
  • 「将来の自分のために、内臓脂肪を今から少しずつ減らしておこう」

といったように、「今の数字」から「未来の自分」へと、気持ちの向きが変わっていきます。これは、ダイエットというよりも「からだとの長い付き合い方」を整える作業に近いかもしれません。


まとめ:体組成計は「自分を責める道具」ではなく「対話のきっかけ」に

体組成計は、使い方によっては心強い味方になりますが、使い方を間違えると、自分を責める材料にもなりかねません。大切なのは、次のようなスタンスで付き合っていくことだと感じています。

  • 「1回の数字」ではなく、「3か月・半年の傾向」で見る
  • 数字には誤差があることを前提に、「目安」として受け止める
  • 体重よりも、筋肉量や体脂肪率、水分量などのバランスに目を向ける
  • 数字を見て、「未来の自分のために、今日ひとつだけ変えてみること」を考える

こうした使い方をしていくと、体組成計は「自分の体と対話するきっかけ」になってくれます。健康寿命のカギは、特別なことを一気にやることではなく、小さな習慣を無理のない形で積み重ねていくことだと感じています。

体組成計にそっと乗って、今の自分のからだを知る。そこで得た小さな気づきを、食事や歩き方、休み方に少しずつ反映していく。その積み重ねが、数年後・十数年後の「元気に動ける時間」を支えてくれるはずです。

「今からでも間に合うかな」と不安になるよりも、「今日から、できることをひとつだけ始めてみようかな」という気持ちで、体組成計との付き合いをスタートしていただけたらうれしいです。

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